...私は去年の秋一度箱根町から塔ヶ島の離宮の傍をめぐつて元箱根まで僅かの距離を舟に乘つたことがあつた...
近松秋江 「箱根の山々」
...嘗ては宮の下から大地獄の方を巡つて湖尻から舟に乘り駒ヶ岳を仰ぎながら箱根町に着いたことがあつたが...
近松秋江 「箱根の山々」
...そしていつもの八町の杉並木を通り拔けて舊關所の趾から箱根町の方へといつた...
近松秋江 「箱根の山々」
...私は双子山を眺めながら箱根町を歩いてみた...
近松秋江 「箱根の山々」
...塔ヶ島の離宮、箱根町の人家、例の美しい八町の杉並木は沈んだやうな暗緑色を刷いて連なつてゐる塔ヶ島の蔭になつてゐるその邊は水の色も日光を反射しないので硫酸銅のやうな美しい紫色を湛へてゐる...
近松秋江 「箱根の山々」
...それで今度は未見の箱根町まで行って湖畔で昼飯でも食って来ようということになった...
寺田寅彦 「箱根熱海バス紀行」
...青年団の人達と警官の扱いでようやくこの時ならぬ関所を通り抜けて箱根町に入った...
寺田寅彦 「箱根熱海バス紀行」
...箱根町へが四里という計数で...
直木三十五 「南国太平記」
...箱根町に馴染があっての――」「又...
直木三十五 「南国太平記」
...箱根町と元箱根の間に...
野村胡堂 「胡堂百話」
...箱根町の小さな旅館へ引き移って...
久生十蘭 「キャラコさん」
...旅の身じたくをして箱根町から発動機艇(モーター・ボート)に乗り...
久生十蘭 「キャラコさん」
...今あなたが乗っていらしたモーター・ボートで箱根町へ行って自首するつもりなのですから...
久生十蘭 「キャラコさん」
...箱根町全景()の写真絵はがき)〕()こちらは八十二度から四度です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...箱根町では光っている間は...
武者金吉 「地震なまず」
...箱根町考古館長石内九吉郎氏は...
武者金吉 「地震なまず」
...箱根町で石内九吉郎氏父子及びその他の人々によって観察された光象も...
武者金吉 「地震なまず」
...そのために芦ノ湖畔の箱根町の如きは二回全壊のうきめを見たのである...
武者金吉 「地震なまず」
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