...一時は筧(かけい)博士の「古神道大義」という私にはむずかしい本を熱心に読んだことも記憶にあるが...
石原莞爾 「戦争史大観」
...筧(かけひ)の水も音澄みて...
巌谷小波 「こがね丸」
...時雨亭氏に)・あなたの足袋でこゝまで三十里(闘牛児氏に)百舌鳥ないてパツと明るうなる・飯のうまさもひとりかみしめて・最後の一粒を味ふ・名残ダリヤ枯れんとして美しい犬が尾をふる柿がうれてゐる腰かける岩を覚えてゐる・よろ/\歩いて故郷の方へ・筧あふるゝ水に住む人なし枯山のけむり一すぢかうして旅の山々の紅葉・ゆきずりの旅人同志で話つきない此宿はよいといふほどではない...
種田山頭火 「行乞記」
...水が筧から流れ落ちてゐる...
種田山頭火 「行乞記」
...筧から流れてくる水だけはよかつた)...
種田山頭火 「行乞記」
...『口もきるゝやう――』窕子も立つてその筧の落ちる傍に行つた...
田山花袋 「道綱の母」
...筧(かけひ)の水で含嗽(うがい)を試みようとする時...
中里介山 「大菩薩峠」
...他(2003)『小説の文体 英米小説への言語学的アプローチ』(筧壽雄監修...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...その離室は崖から滾れ落ちる筧のわずかな水音がさらさらと耳を打つのみで...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...お聞(き)きでないかあのもの靜(しづ)かな筧(かけひ)の音(おと)を...
水野仙子 「日の光を浴びて」
...木筧(もくけん)曲直(きよくちよく)して水を引こと遠きよりす...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...片隅には筧(かけひ)で山水を引いて来て...
柳田国男 「年中行事覚書」
...又平が裏の筧(かけひ)へ手足を洗いにいったあと...
山本周五郎 「風流太平記」
...筧(かけひ)でひいた水が...
山本周五郎 「山彦乙女」
...筧(かけひ)の水に苔蒸(む)したるとほり新しき手拭を吊したるなぞ...
夢野久作 「白くれない」
...筧(かけひ)で台所へ引いてあった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...井口の筧(かけひ)に...
吉川英治 「親鸞」
...裏の筧(かけひ)で足を洗わせ...
吉川英治 「親鸞」
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