...三宅氏の「第一義的の批評」を要求するのも恐らくは佐藤氏と大差ないであらう...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...何を批評上では第一義的とするか?――それは各人各説かも知れない...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...始終第一義的に情実にまげられないやうに活きやうと努力してお出になるかたとしてはそれも誠に余儀ないことだと思ひます...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一五年一月号)」
...その構造の如何なる部分に如何なる移動が起ったかが第一義的の問題である...
寺田寅彦 「地震雑感」
...自然の不思議への憧憬(どうけい)を吹き込む事が第一義ではあるまいか...
寺田寅彦 「化け物の進化」
...107 戰は宇宙の第一義と説けるグリース哲人ヘラクリタスは此句を責む――アリストートルの倫理學に之を説くよし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...第一義的な問題となって...
戸坂潤 「科学方法論」
...ファシズムが何よりも先に一つの政治形態として第一義的に特色づけられるのを常とするという一つの事実を説明する...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...潮内相は地方長官に訓示して「一身を君国に捧げ公明なる心事と中正なる態度を以てその職に精進すべきは吏道の第一義たり」と喝破しているが...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...こういう視角が第一義的なのだ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...――第一義において活動せざるものは肝胆相照らすを得ずと...
夏目漱石 「虞美人草」
...芭蕉が常に「調べ」を俳句の第一義とし...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...ついに人道の第一義に帰す...
ヒリモア R. J. Phillimore 柴田昌吉訳 「「ヒリモア」万国公法の内宗教を論ずる章(撮要)」
...ほかの事は先ずさておいて、第一義的に、あなたの作品と人間からホントの影響を受けたいと思って来ているんですよ...
三好十郎 「好日」
...それらの劇団の総意が命ずる所に第一義的に緊密に結び附いた演目の配列と言う事を指すのであるが...
三好十郎 「俳優への手紙」
...本能の集合体也第一義人間の思う事は皆妄想である哲学でも宗教でも唯物思想でも何でも人類文化は全部妄想の文化である現代文化は第二義の文化であるこの文も又……である自然物は皆第一義の花を咲かし第一義の実を結んでいるのに人間ばかりは第二義の花と実を誇りとしこれがために第一義の真と美を犠牲にし軽蔑している汝が汝を支配する時汝は死物となる支配せず支配せられざる汝は生きた汝である自然の汝である...
夢野久作 「良心・第一義」
...先生はいかなる場合にも第一義のものをごまかして通る事ができなかった...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
...テルは詩人の理想に生まれた第一義の人である...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??