...覺束なくも第一義の問題に立ち向つて行く...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...沽ろうとした瞬間に美徳が美徳でなくなるという第一義的な真理を本能の如く知っているのは彼女だ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...それが作者達の第一義的生命である...
田山録弥 「三月の創作」
...このような観測網の設置も日本にとってはやはり国防の第一義であるかと思われるのである...
寺田寅彦 「颱風雑俎」
...それが第一義でありまた最大の難事であるのに...
寺田寅彦 「備忘録」
...之では吏道の折角の第一義が判らぬ...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...人は之(これ)を称して第一義の道念に触れるとも...
「高浜虚子著『鶏頭』序」
...従って流俗で云う第一義の問題も此見地に住する人から云うと第二義以下に堕(お)ちて仕舞(しま)う...
「高浜虚子著『鶏頭』序」
...そうしてその余裕は生死以上に第一義を置くから出てくる...
「高浜虚子著『鶏頭』序」
...その上にも文學する精神の第一義感を...
萩原朔太郎 「悲しき決鬪」
...官吏の任用に公平を以て第一義となし...
原勝郎 「貢院の春」
...探偵小説として第一義的なものに成功したことになる...
平林初之輔 「「陰獣」その他」
...ついに人道の第一義に帰す...
ヒリモア R. J. Phillimore 柴田昌吉訳 「「ヒリモア」万国公法の内宗教を論ずる章(撮要)」
...もちろん決して第一義であってはならない...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...ほかの事は先ずさておいて、第一義的に、あなたの作品と人間からホントの影響を受けたいと思って来ているんですよ...
三好十郎 「好日」
...なにしろ花田の兄も休さんも第一義で凝り固まってるんだからな...
山本周五郎 「風流太平記」
...念仏をもって往生の第一義としておるが...
吉川英治 「親鸞」
...その「形態」は第一義の意味を持つべきであるが...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??