...看守の姿が見えると第一番に腰を浮かして待つてゐた...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...それならなにをおいても第一番に俺様に見せなきゃいかんじゃないか」とふざけながら室内へ威勢よくとびこんだが...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...餓死となれば第一番に死んじまうよ...
海野十三 「火星探険」
...とにかく第一番目の容疑者としてこの事件を色彩づけている土居三津子の登場は...
海野十三 「地獄の使者」
...第一番にこの幽霊をたおし...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...「まず第一番に君のような青年を沿岸被害地の村々に続々とふるい立たしたまえ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...第一番は山本主殿...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...人によっては姓名の第一番の文字のところだけに真黒に指の跡を印している人があるかと思うと...
寺田寅彦 「雑記帳より(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...代助は床(とこ)の中(なか)でまづ第一番に斯う考へた...
夏目漱石 「それから」
...佐藤は第一番にそれを見せるつもりで両人(ふたり)を引張って来た...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...第一番に上がり框(かまち)...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...第一番に何と言つてもお銀の美しさが問題の中心で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...第一番に縁の下に役り込んであつた血だらけの玄翁(げんのう)を文七が見付けてくれます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それは?」「第一番に甥の新吉さん...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...第一番に言った言葉は...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...勇敢なフロスト少将が第一番に戦死したものだから...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...第一番に目に入つた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...その事については第一番に人の心から負惜(まけお)しみという劣情を引去らなければならん...
村井弦斎 「食道楽」
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