...ロープの端っこは...
海野十三 「地中魔」
...智恵子は細くて丈夫な紐を一本用意して、その端っこを三つ四つ、短銃の引金に巻き付け、一方の端っこを、境の扉(と)の鍵穴を通して、自分の部屋へ通したのだ...
野村胡堂 「踊る美人像」
...屋根の端っこまで乗り出した造りで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...だから明るいうちに外廻りを見ようと言ったんだ」窓の下に置いた乾物の俵の端っこに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「その小判を入れた竹筒の長さはどれほどあったんだ」「置床(おきどこ)の端っこの臍(へそ)へ立てて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――畑の端っこに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その縄の端っこで頸(くび)を吊って死んでいたのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その端っこまで土間が喰い込んで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...帰ってゆっくり飲み直すがいい」薄暗い廊下の端っこ――自分の部屋の入口に立って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「鳶頭の銀次は茶が好きじゃないから、半分しか呑まなかったんで、一番先に気が付いたそうですよ、ハッと思って見ると、本堂に担(かつ)ぎ込んで、台の上へ杉なりに積んだ、三つの千両箱が無い、思わず這い寄って、空っぽの台を叩きながらわめき立てたということですよ」「で?」「続いて、阿波屋の夫婦も、四人の人足も気が付いたが、肝甚の娘お由利と、手代の宗次郎の姿が見えない――娘は庫裡に行って居る筈――と、廊下伝いに行ってみると、廊下の端っこに、手代の宗次郎が、胸を一と太刀、心(しん)の臓をえぐられて、蘇芳(すおう)を浴びたようになって死んで居る」「娘は?」「庫裡に居ましたよ、正体もなく睡りこけて、両手にひしと曙染の大振袖を抱いたまま」「装束を変えて逃げたのか」「曲者はその小姓にきまって居ますが、何処へ逃げたか、まるで見当もつかず、第一、三千両を持って行ったとすると、合棒(あいぼう)が無きゃなりません」八五郎は八五郎だけの知恵を傾けるのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...麻糸の端っこの方を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その端っこには倉庫があって材木がしまわれていた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...人生の端っこをのぞいたばかりなのに...
久生十蘭 「あなたも私も」
...人生の端っこに起こる事件からとってきたものであるというのであります...
平林初之輔 「ブリユンチエールの言葉について」
...)建物の余ったところや端っこの...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...――「もうおおかた端っこのとこでさ」「端っこのところだって!」と...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...廊下の端っこにある」レックミア侍従がお礼をモゴモゴ言って...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...モートン氏を英国の端っこへ野暮用で追っ払いました...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
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