...「恋童貞(れんどうてい)」として、純粋で未経験の恋愛経験者を指す...
...童貞(どうてい)を守りながら...
芥川龍之介 「創作」
...妻の貞操や処女の童貞の如きは...
芥川龍之介 「日本の女」
...同期に入社したぼくの友人の童貞の舎監と共に即死したようなむごたらしい思い出もある...
田中英光 「さようなら」
...私も童貞で、妻と一緒になった訳ではない...
田中英光 「野狐」
...異性がさういふ風に童貞をずつと守つて...
田山花袋 「道綱の母」
...二十歳の年に、まぎれもなく、けがらわしき淫蕩(いんとう)の巣窟たる父親の家に身を寄せてからも、童貞純潔な彼は、見るに忍びないときに、黙々としてその場をはずすばかりで相手が誰であろうとも、いささかの軽蔑をも非難をも見せなかった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...」――「童貞の男子を所有することは女子にとって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...賢い童貞らが不潔な娘らをながめながら...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...同じく年老いた童貞の女で...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...共に童貞にだけしか見られない浄(きよ)らかさを持って...
中島敦 「斗南先生」
...私はそれ以上に童貞達を見なくてもよかつた...
三木露風 「トラピスト天使園の童貞」
...僕が僕の童貞を與えた女は...
三好十郎 「肌の匂い」
...ほとんど自分が童貞であることを意識することさえも無く過して來たと言うのが當つています...
三好十郎 「肌の匂い」
...童貞を尊重したりはしていないのですから...
三好十郎 「肌の匂い」
...もの心もつかない頃に童貞の誓いを立てたことをくやんでいる女もあるかと思えば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...まだ童貞でいる証拠で御座いますから...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...完全な童貞の生活を送っていた...
夢野久作 「笑う唖女」
...ね、みんな」トム公は、女たちの淫(みだ)らな眼交(めま)ぜを見まわして、「童貞って、なんだい」「だから、教えてあげるのよ」「教えてくれよ、ここで」「ここじゃ、教えられないわ」「口でさ」「口じゃ教えられないもの」女たちの淫らな眼は、それを想像するだけでも媚液(びえき)を分泌(ぶんぴつ)して、熟(う)れた果物がおかれてあるように、トム公を眺め合った...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
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