...畢竟有限を脱することは出来ない...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...僕の茂吉を好んだのも畢竟(ひつきやう)この故ではなかつたのであらうか?あが母の吾(あ)を生ましけむうらわかきかなしき力おもはざらめや菲才(ひさい)なる僕も時々は僕を生んだ母の力を...
芥川龍之介 「僻見」
...神の意志は竟に示された...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...屈竟(くつきやう)なのまで...
泉鏡太郎 「十六夜」
...畢竟(ひっきょう)するに戯作が好きではなかったが...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...畢竟(ひっきょう)...
大隈重信 「列強環視の中心に在る日本」
...それは史家の全人格の現われ、全体としての心生活の結晶でなければならず、従ってそれには意志も感情もはたらいているのであり、史家みずから当時の現実の社会を如何に観るか、その間に立って何事をなさんとするか、あるいはまた世を如何に導かんとするかの、欲求や志向がそれを形成する重大の要素であることはいうまでもなく、そうしてそれには、史家の生活する時代の志向、その漠然たる気分、彼の属する国民の一般的感情、階級的欲求などが、個人の性格をとおして現われるのであるから、畢竟、それは史家の個性の現われであるといわねばならぬ...
津田左右吉 「歴史の矛盾性」
...安房(あわ)等の海浜にて漁船中の最も堅牢(けんろう)快速なるもの五十艘(そう)ばかりに屈竟(くっきょう)の舸子(かこ)を併せ雇い...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...またいずれかはなはだしき?表(うわ)べを剥(は)ぎ去れば畢竟(ひっきょう)なんらの違いはないはず...
中島敦 「李陵」
...必竟は、三千代が平岡に嫁(とつ)ぐ前、既(すで)に自分に嫁(とつ)いでゐたのも同じ事だと考へ詰めた時、彼は堪えがたき重(おも)いものを、胸(むね)の中(なか)に投(な)げ込(こ)まれた...
夏目漱石 「それから」
...竟(つい)に日本の形勢不得止して...
蜷川新 「天皇」
...畢竟(ひっきょう)同氏の学力が足らずその真相がよく呑み込めなかったので乃(そこ)でその辺の事実を取り間違えたのである...
牧野富太郎 「植物記」
...佛のラフオンテーンの話も畢竟は皆カリラグから出たもので其の元は五卷書である...
松本文三郎 「世界に於ける印度」
...靜觀的なる生(β※οθεωρητικ※)を最高としたギリシアの思想にとつては凡ては畢竟自然であつた...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...愛翫竟日...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...蘭軒は十月十三日に本草経竟宴(ほんざうきやう/\えん)の詩を賦した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...忍ぶには屈竟である...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...それでなくて愛国をいうのは畢竟(ひっきょう)大人の女の飯事(ままごと)ではないか...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
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