...今度は意外にも立ち消えはせず...
海野十三 「空中墳墓」
...こんな工合で賠償金の問題は自然と立ち消えになった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...ちょっと行くと立ち消えになっているような道だった...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...それは立ち消えになり...
太宰治 「斜陽」
...これも立ち消えになってしまったのか...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...多分この話は立ち消えになることはあるまいと思っていると...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それが彼等によれば取りも直さず資本主義の危機の立ち消えを意味することになるというのである...
戸坂潤 「技術の哲学」
...話しや活字のテンポを辿っているのでは立ち消えになる種類のユーモアがある...
戸坂潤 「思想としての文学」
...立ち消えになるかもしれんよ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...でそれきり外に出かける問題も立ち消えになってしまった...
豊島与志雄 「運命のままに」
...彼女は叔母さんの家に戻り、ちょっとした恋愛火遊びめいたこともあったらしいが、それも立ち消え、彼女は加津美の女中になってしまった...
豊島与志雄 「孤独者の愛」
...立ち消えになるか...
中谷宇吉郎 「写真と暮した三十年」
...その後立ち消えとなってしまった...
長谷川伸 「討たせてやらぬ敵討」
...犬の喧嘩が立ち消えになったようになんのこともなくおしまいさ!」6そうやって昇さんはふざけたように話すのだけれど内の父と隣りの小父さんの睨み合いがどんなにすさまじいものであったかその目の色を見るとわかります私は聞いているだけで身内がふるえて来たのです「馬鹿なものだよオトナなんて!たかが木魚の音とコエダメの匂いじゃないか相手をゆるす気にさえなれば実になんでもないことなんだそれが...
三好十郎 「詩劇 水仙と木魚」
...直ぐにそれらも立ち消えになった...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...そのうちに八雲書店の解散でまたも再版は立ち消えとなり...
山之口貘 「山之口貘詩集」
...佐藤氏のそういう配慮も立ち消えになったわけである...
山之口貘 「楽になったという話」
...立ち消えになるか知れませんがね...
吉川英治 「平の将門」
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