...豪雨のあとに立ちのぼる水蒸気にへだてられて...
犬養健 「亜剌比亜人エルアフイ」
...地気というのは地層の下から立ちのぼる気体で...
井上円了 「おばけの正体」
...曇った雪空に何十丈ともしれぬ真黒な煙の柱がむくむくと立ちのぼるのを見上げて...
海野十三 「東京要塞」
...細々と立ちのぼる煙はあたりの空気を...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魂の喘ぎ」
...深山の巒気(らんき)が立ちのぼるようだ...
太宰治 「黄村先生言行録」
...立ちのぼる昂奮と人の顔・顔・顔...
谷譲次 「踊る地平線」
...紛(ぷん)として立ちのぼる香りは椿油の香いであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...この山から立ちのぼる悪気の香いは...
中里介山 「大菩薩峠」
...何ともいえぬ悪臭がその土間から立ちのぼる...
久生十蘭 「魔都」
...もうもうと立ちのぼる白い煙の中で...
火野葦平 「花と龍」
...ぷうんと立ちのぼる...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...思いがけない包の中などから立ちのぼるでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...立ちのぼるような蒼白さを見せるものであった...
室生犀星 「姫たちばな」
......
山之口貘 「詩とはなにか」
......
山之口貘 「山之口貘詩集」
...ただ合図の煙だけが白くまっすぐに立ちのぼる...
吉川英治 「私本太平記」
...焚火の煙の立ちのぼる空に...
吉川英治 「源頼朝」
...と思う瞬間に突然その建物が低くなってパッと立ちのぼる埃(ほこり)の中に見えなくなった...
和辻哲郎 「地異印象記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??