...十四の夏が秋に移ろうとしたころ...
有島武郎 「或る女」
...葉子はすぐほかの病院に移ろうと思ってつやにいいつけた...
有島武郎 「或る女」
...それが今や更(さら)に季孫氏の臣たる陽虎という野心家の手に移ろうとしている...
中島敦 「弟子」
...鯉がの方へ移ろうとしたのである...
夏目漱石 「虞美人草」
...これから献香花(けんこうか)の式に移ろうとするとき...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...丸で之(これ)を棄(す)てゝ仕舞(しまっ)て英学に移ろうとすれば...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...詰(つま)る処は最初私共が蘭学を棄(す)てゝ英学に移ろうとするときに...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...福澤が塾を棄(す)てゝ他に移るなら塾も一緒に移ろうと云う説が起(おこっ)て...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...去年の秋移ろうかといったのは...
正岡子規 「初夢」
...怖ろしい行動に移ろうとするものに相違ない...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...私はここよりもそこから遠いところへ移ろうとは考えないから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...(歌) 都ぞ弥生の雲紫に花の香漂う宴の莚尽きせぬ奢に濃き紅やその春 暮れては移ろう色の(立ちどまる)春子 (他の三人に)ほらね...
三好十郎 「樹氷」
...私は安心して次の章に移ろうと思います...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...淮南から河北へ移ろうと決めた...
吉川英治 「三国志」
...一挙に屠(ほふ)るべく大行動に移ろうとした時である...
吉川英治 「三国志」
...左兵衛、夜になったら、一つ船で、新居へ移ろう...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...一軒建ちのよい所へ移ろうという方針である...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...林から野原へ移ろうとする処であった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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