...況(いわ)んやかの天才と称する連中(れんじゅう)になると...
芥川龍之介 「路上」
...全能の神より見賜う時は不治と称する汝の病もまた治(じ)し難(がたき)の病にはあらざるべし...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...そうして欠陥のあるものは日本精神と称するわけにゆかぬではないか...
津田左右吉 「日本精神について」
...自分はただひそかにこの「ある物」が科学者のいわゆる「事実」と称し「方則」と称するものと相去る事遠からぬものであろうと信じている...
寺田寅彦 「科学者と芸術家」
...専門家でないアマチュアの多年の苦心の結果と称するものが往々ある...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...そして現在においても科学者と称するものの中に...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...この二色摺は即ち紅絵(べにえ)と称するものにしてその発明当初においては極めて小形の板画のみに応用せられたり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...及び文芸春秋と称するもの抔(など)があった...
永井荷風 「申訳」
...百事他人に殊なりと称する人にても...
福沢諭吉 「徳育如何」
...主として専門家中に行われる「法諺」(Rechtssprichwrter)または「法律格言」(legal maxims)と称するものと...
穂積陳重 「法窓夜話」
...なぜラルフ・ダーンリと自称するのですか」「ほかの名前は知りません...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...単にこれをアマリリスとはいわないでベラドナ・リリー(Belladonna Lily)と称するのである...
牧野富太郎 「植物記」
...小松原宗雪と称する浪人と...
柳田国男 「雪国の春」
...イタコまたはモリコと称する東北の巫女たちは...
柳田国男 「雪国の春」
...志村のぶ子と称する絶世の美人らしき事判明したるも...
夢野久作 「暗黒公使」
...今回の事件に大関係ありと目さるる狭山九郎太氏は今朝来いずれへか外出しおり柏木の自宅には親戚と称する盛装の二婦人が留守居して長閑(のどか)に紅茶を啜りおるのみ...
夢野久作 「暗黒公使」
...王はギネアの領主と称する...
和辻哲郎 「鎖国」
...文芸ではありのままの現実を描写すると称する自然主義がはやり始めたし...
和辻哲郎 「藤村の個性」
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