...彼の実証主義写実主義の現われとしてその筆によって記録された雑多の時代世相風俗資料は近頃ある人達の称える「考現学的」の立場から見て貴重な材料を供給するものであることは周知なことである...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...そうかと云って又ぞろ近衛内閣反対を称えるだけの積極的な政治理論は持ち合わさぬので...
戸坂潤 「近衛内閣の常識性」
...荷物は江戸から藩地まで『大まわり』と称える藩の渡海を業としている者に藩から托してもらって送らせるので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...二つ」「――――」「念仏でも称えるが宜い...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...手を合せて仏の名を称える空善の声は...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...結婚ラプソディ』の出来栄えをほめ称えるためにこの話を申し上げるのではありません...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...称える人たちも、それに何の意味があるか、何の功徳があるのかも知らず、母親とか乳母から口移しに教えられたのを、そのまま伝えるだけでございます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...またこれは猫頭竹とも頭竹とも猫児竹とも猫竹とも毛竹とも茅竹とも南竹とも称えるが...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...これをトキワススキともカンススキとも称える...
牧野富太郎 「植物記」
...カシなどその好適例に算(かぞ)うるを得べくこれらは皆が雌穂雄穂あってその雄花穂を雄といいその雌花穂を雌と称える...
牧野富太郎 「植物記」
...それでこんなのを風媒植物と称える...
牧野富太郎 「植物記」
...『抱朴子』に〈山中卯日丈人(じょうじん)と称える者は兎なり〉...
南方熊楠 「十二支考」
...処へその姉と称える二十四...
南方熊楠 「十二支考」
...一人の異議を称えるものもなく決した...
森鴎外 「阿部一族」
...世の人が皆7385神と称える...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...帝僭号を称える奴の出来たのは...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...ともかく度数多く称える念仏のことである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...その民族性に依って荘厳された文化を人類文化と称える...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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