...あの水々しい頭髪、秀でた額、凛々(りり)しい眉、涼しそうなる眼、形のいい鼻、濡れたような赤い唇、豊な頬、魅力のある耳殻――そういうものをそっくりそのまま備えた別の男があっていいものだろうか...
海野十三 「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」
...七才の詩人母親は、宿題帖を閉ぢると、満足して、誇らしげに立去るのであつた、その碧い眼に、その秀でた額に、息子が嫌悪の情を浮べてゐるのも知らないで...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...――その間から並ならず秀でた額(ひたい)がおりおり全く明るい象牙色(ぞうげいろ)をして閃き現われる...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「しめしあわせ」
...僕はいつもその稻子さんの秀でた額(ひたひ)を思ひ出すやうになりました...
堀辰雄 「二人の友」
...抜け出るように色白な秀でた額(ひたい)つきをした...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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