...これは小さい石ころである...
鮎川義介 「革命を待つ心」
...やがて二人は石ころや木株のある険しい坂道(さかみち)にかかりましたので...
ストリンドベルヒ August Strindberg 有島武郎訳 「真夏の夢」
...小さな石ころが粗末な竹の耨(ホー)でかき出されるのを見た...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...漣(さざなみ)は静かに磯の石ころを洗い...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...まるで道ばたの石ころくらいにしか思われていないのだろうし...
太宰治 「パンドラの匣」
...大海の中へ石ころを投げたも同然...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...戦死せる高市茂夫氏の遺骨にぬかづいて供へまつる柿よ林檎よさんらんたりなむあみだぶつなむあみだぶつみあかしまたたく蝋涙いつとなく長い秋も更けてわかれていそぐ足音さむざむひなたしみじみ石ころのやうにさかのぼる秋ふかい水が渡れない或る老人ひなたぢつとして生きぬいてきたといつたやうな十二月四日 曇...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...砂地にころがつてゐる石ころをひろひあげて...
土田耕平 「さがしもの」
...用意の石ころでいっぱいであった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...龍宮みたいな南京人のお宮では南京のお婆さんが甃(しきいし)のうへへ石ころを落してはなにか祈つてゐた...
中勘助 「銀の匙」
...肥料に用いられた魚の骨と石ころと一緒に...
中谷宇吉郎 「雑記」
...そしてまた一つ石ころを拾った...
新美南吉 「おじいさんのランプ」
...険しい山や石ころ道を走らせます...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...君はそのばらばらの石ころを踏んで...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...ソウシテネ……上の方をジイ――と見ていると、お向家(むかい)だの、お隣家(となり)だの、おうちのお庭にあるゴミクタだの、石ころだのが、いろんな人の顔になって、いくつもいくつも見えて来るの……ソウシテネ……それをヤッパシじいっと見ていると、そんな人の顔がみんな一緒になって、いつの間にかお父さまの顔になって来るのよ……ソウシテネ……それをモットモット、いつまでもいつまでも見ていると、おしまいにはキットあたしを見てニコニコお笑いになるの……ソウスルトネ……そのお父様と、いろんな事をして遊んでいる夢を見るの……大きな大きなお船に乗ってネ……綺麗な綺麗なところへ行ったり……ソレカラ……」「いけないわねえ子供の癖に……夜中に睡られないなんて……困るわね……どうかしなくちゃ」と云い云い母親は、こころもち青褪(あおざ)めた顔をして、チエ子の大きな眼をイマイマしそうに見つめていたが、やがて、急にわざとらしくニッコリして手を打った...
夢野久作 「人の顔」
...河原の石ころみたいに数えきれない...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...一つの石ころを火のそばへ転がして来て...
吉川英治 「宮本武蔵」
...知らしてやりたいものだが」坂一石ころの多い坂道に沿い...
吉川英治 「宮本武蔵」
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