...決して未だ知られざる者を蔑視することを許されない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...或知られざるものゝ雲のやうに徂徠し...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...新らしい道は古き道を辿る人々若(も)しくは古き道を行き詰めた人々に未だ知られざる道である...
伊藤野枝 「新らしき女の道」
...層雲峡はいまだ世に知られざるが...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...知られざる傑作だ...
太宰治 「断崖の錯覚」
...然れども彼れの眞價の知られざる處は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...何か相当の知られざる尊厳を以て我々風情にはちょっと味いきれない内容を持ったものででもあるかの如くに丸呑みにしているものが多々ある...
中里介山 「余は大衆作家にあらず」
...人に知られざることを憂えぬ蘇武(そぶ)を前にして...
中島敦 「李陵」
...或る知られざる神の持つ...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...知られざる何物かの興奮の為に...
夏目漱石 「それから」
...測(はか)り知られざるなにかの理由で船を見すてなければならなかったとしても...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...この書の著者は何人にも知られざる或人」(Somebody unknown to nobody)なりと知れ渡るや否や...
穂積陳重 「法窓夜話」
...更に知られざる無数の革命的労働者・農民のことが思われた...
宮本百合子 「刻々」
...隠れて知られざるものを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...余はナポレオン・ボナパルトだ」こうしてボナパルトの知られざる夜はいつも長く明けていった...
横光利一 「ナポレオンと田虫」
...凍れる荒野カダスの知られざる元型であることは疑いを容れない...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...科学の道に入れば彼は自然と人生とに現われた微妙な法則に驚異してある知られざる力に衝き当たらずにはいられない...
和辻哲郎 「『偶像再興』序言」
...(それは自分にとって知られざるある者である...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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