...其癖知らず識らずの間に樂しく日を送ることがあるならば...
會津八一 「趣味の向上」
...知らず識らずの間に共和自由の思想を養成し...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...知らず識らず勝負の回數を夢中で重ねて行き...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...知らず識らず落ち入つた實際の戀らしいのを呪ふのだ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...三藏の足は知らず識らずに東に向ふ...
高濱虚子 「俳諧師」
...知らず識らずに昂奮して来...
武田麟太郎 「日本三文オペラ」
...知らず識らずのうちにいつか日々の入浴を享楽すべく習慣づけられてしまったのであったが...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...あの妹を知らず識らず身贔屓(みびいき)して実際以上に買い被(かぶ)っていたかも知れないが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...知らず識らずの淡い魅力を持っていた...
豊島与志雄 「変な男」
...知らず識らず念仏堂の方へ歩みをうつすと...
中里介山 「大菩薩峠」
...知らず識らずそのどちらへも同情を持ってしまうのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...米友も知らず識らず釣込まれ...
中里介山 「大菩薩峠」
...老夫婦が知らず識らずのうちに年上の方の旅人と親しくなり...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...讀者にも知らず識らず通じてくるのだ...
堀辰雄 「ヴェランダにて」
...知らず識らずの裡に私の筆をそのやうに運ばせて行つたものと見える...
堀辰雄 「姨捨記」
...充たされぬ自己の欲望のためにいつか自分自身をも知らず識らずの裡に蠶食してゐるそのやうな不幸なものを...
堀辰雄 「ゲエテの「冬のハルツに旅す」」
...彼女はどういふ二人づれを見ても知らず識らず扁理たちを思ひ出してゐたのだが……彼女は歩きながら...
堀辰雄 「聖家族」
...知らず識らずのうちに菅原の家の前に立っていた...
矢田津世子 「凍雲」
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武士は食わねど高楊枝 別れ路 一事件
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