...彼は自分が知らず識らずの間に...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...さうしてその悲しむべき横着によつて知らず識らずの間に予の享けた損失は...
石川啄木 「郁雨に與ふ」
...人をして知らず識らず風雅の思想に富ましむ...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...知らず識らず自己の種属の維持に務めて居るに過ぎぬが...
丘浅次郎 「人類の誇大狂」
...知らず識らず震慄(しんりつ)して且つ一身は萎靡(なえ)るが如きを覚えたり...
関寛 「関牧塲創業記事」
...知らず識らずブリ返して了ったのである...
谷崎潤一郎 「恐怖」
...私は知らず識らず自堕落になつてゐた...
種田山頭火 「其中日記」
...寧(むし)ろ両者の知らず識らず一致しをるを常なりとすべし...
津田左右吉 「仏教史家に一言す」
...即ち知らず識らずして陥(おちい)れる偏頗(へんぱ)に対するものにして...
津田左右吉 「仏教史家に一言す」
...我國では、國立癩療院その他、復生病院の如き篤志家によつてなつた病院もあつて、多くの患者達を收容せられてゐるが、それは我國全患者の幾割であつて、殘る多くのこの病人は、聞くも氣の毒な慘めな不合理の生活をすることにより、知らず識らずに、この恐るべき病毒は擴がつてゆくのである...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...然し彼は知らず識らずに叔父の方へ注意を引かれた...
豊島与志雄 「恩人」
...惰気と不安定とを知らず識らず齎していた...
豊島与志雄 「土地」
...彼は知らず識らずに足をゆるめた...
豊島与志雄 「反抗」
...知らず識らず彼女の方へ引き寄せられた...
豊島与志雄 「一つの愛情」
...知らず識らず、神尾と、お絹とは、この鎧櫃の番人にされてしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...知らず識らず手がかかりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...またそこに知らず識らず私を引いて行くあるものが潜んでゐました...
水野仙子 「道」
...知らず識らずの間に出て來るのを防ぐためです...
水野仙子 「道」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??