...矢張り老耄の生れ代りなんだ...
有島武郎 「かんかん虫」
...矢張り梅ちやんや新坊さんの爲には……...
石川啄木 「鳥影」
......
泉芳朗 「十二月の島だより」
...矢張りもう十五六年前の気力を失つたのだらうと私は思ひました...
伊藤野枝 「白痴の母」
...初めは矢張りしぶつてゐたが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...矢張り換気法をよくして...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
...源之丞座にある鷹匠家の人足帳と云ふのは彼等が矢張り同家に隷屬してゐることを示し...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...常に新たに――併し矢張り歴史的に――見出され発見されるものなのである...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...矢張り道場や寺子屋を思想教育の補助としなければならなくなって来た...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...白揚社新版のミーチン・イシチェンコの『唯物論辞典』にも矢張りバックルがボークルとなっているから...
戸坂潤 「読書法」
...それは矢張り前の通りの運動と静止とだろう...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...矢張りお關の家の庇(ひさし)の下で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...矢張り片袖は千切れてゐるやうだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その翌日も同じようにお出ましにはなりましたけれどもお帰りの時には矢張りご気分がおすぐれになりませぬ...
浜尾四郎 「殺された天一坊」
...矢張り医者が一人取調べられてこのほうは一時可成り有力な容疑者に観られさえしたが...
牧逸馬 「双面獣」
...そして院長が私を此の室へ寝るようにさせたのは矢張り未知の目的の為めであった事も察せられた...
松永延造 「職工と微笑」
...その果(はて)は矢張り自暴自棄で...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...矢張り無雑作にその第一頁(ページ)を飜(ひるがえ)したが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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