...その真新しいのをまた運転手の傍へ立掛けた...
泉鏡花 「遺稿」
...そこに脱ぎすてられてあった真新しい男履きの下駄の歯に眼を止めた...
海野十三 「ゴールデン・バット事件」
...それはまだ磨いたばかりの真新しい墓石であることが分った...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...それは真新しい黒羽二重で...
薄田泣菫 「質屋の通帳」
...縁枠を白く塗つた医療器具棚の中には真新しいメスや鋏...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...さもなければ自分が斃れるまでやり抜こうと決心した真新しい人間でもあるように...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...直ぐ其側に二十坪程の木羽葺(こっぱぶき)の此山中にしては頗立派なまだ真新しい家が...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...机の上には真新しい吸取紙を備えておいた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...真新しい木綿(もめん)物にも...
野村胡堂 「江戸の火術」
...ザクザクと真新しい小判...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ギザも真新しい一円銀貨または一円金貨を...
服部之総 「明治の五十銭銀貨」
...ヴォーケ夫人が真新しい瓶に置き換えるために...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...その日は特に七福神の舞姿を染め出した真新しい腹掛けを吊つて...
牧野信一 「バラルダ物語」
...互が互を感じ合う敏感さでは真新しい夫婦として生活をはじめる...
宮本百合子 「解説(『風知草』)」
...真新しいのが帯の下すっかりちぢんでしまった...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...真新しい作り立てのものにも...
柳宗悦 「民藝四十年」
...真新しいカラアを開くような豊かな喜びを感じて第一室に立った...
横光利一 「旅愁」
...朝から新城の真新しい木々に照りかがやいていた...
吉川英治 「新書太閤記」
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