...そんな輩(てあひ)に限つて真新しい流行(はやり)の型のを被(き)てゐたが...
薄田泣菫 「茶話」
...椅子の円々とふくらんだ真新しい天鵞絨(びろうど)の輝きに目をとめると...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...今もそれが真新しいセルの...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...だのに今見ると三インチほどの真新しい傷が――ただの傷でなく間違いなく切られたものですよ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「三枚の学生」
...真新しい紅白の鈴の緒で縛り上げられた中年者の男が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...外側から真新しい柄杓の底をコジ開けると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一向使ったようにもない商売物の真新しい風呂桶を見ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――どんな事で」「入口に真新しい雪駄(せった)があったが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ザクザクと真新しい小判...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...と書きつけたまだ真新しい木標...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...山のうらの白樺の平地のほうにつづいている真新しいシュプールを見つけた...
久生十蘭 「キャラコさん」
...肩章も真新しい服に白手袋をはめた五十ばかりのチョビ鬚の男...
久生十蘭 「魔都」
...そこを通りすぎて真新しい茶屋に腰を下ろして昼食をとった...
松濤明 「春の遠山入り」
...それ故、古くさいどころか、真新しい、否むしろ未来にさえ繋(つな)がる新鮮な心の糧を豊かに含んでいる事を見出されるでしょう...
柳宗悦 「多々良の雑器」
...すべて真新しい武芸者姿...
吉川英治 「剣難女難」
...そしてたま/\風が止んだと見ると湖水の面にはいちめんに真新しい黄色の落葉が散らばり浮いてゐるのであつた...
若山牧水 「木枯紀行」
...おりおり海浜の何処かで見る様な――や枯草には真新しい...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...嶮しい径にかかると其処には真新しい落葉が堆く積って...
若山牧水 「みなかみ紀行」
便利!手書き漢字入力検索