...その室の真ん中に腰かけさせられている僕を時々じろりじろりと見つめながら...
大杉栄 「日本脱出記」
...路の真ん中に曳き捨てておいた自分の荷車のはうにそろそろ帰りかけようとして...
薄田泣菫 「黒猫」
...あいつはその真ん中に突っ立って...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...かれらは広い牧草地の真ん中で生まれ狼の乳でやしなわれた方がよかったのに...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...上唇の真ん中のところが...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...黄玉は隅(すみ)へ!空(から)クッションで真ん中へ!ガーエフ 薄く当てて隅へだ! ねえお前...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...丸く集まって喝采してる通行人の真ん中に...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...白昼東京の真ん中で...
野村胡堂 「悪人の娘」
...親分」「それが解らねえ」平次は往来の真ん中で腕組をしてしまいました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...曲者が集まるのは江戸の真ん中だぜ」「お膝元には大舟も小舟(こふな)もねえ――」「待ちな...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...部屋の真ん中に俯向(うつむ)きに倒れていなさるじゃありませんか」「部屋の真ん中に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一度三馬が下町の真ん中からぶらりとこの山の手の六樹園大人(たいじん)を訪れたことがあった...
林不忘 「仇討たれ戯作」
...打ち棄てられたような墓地の真ん中に立っているのだった...
林不忘 「あの顔」
...街路の真ん中へ行こうとしたとき...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...今まで道の真ん中を歩いていた足を二三歩その方へ向けた...
森鴎外 「雁」
...カルロネは大勢の人の真ん中で地びたに膝を衝いた...
マクシム・ゴルキイ Maksim Gorkii 森林太郎訳 「センツアマニ」
...真ん中以下のものは...
横光利一 「夜の靴」
...その、真ん中の一室に、うわさの人、法然房源空(ほうねんぼうげんくう)は、坐っていた...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索