...看るものは覺えず身を圖中に(お)きて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...葛西靈松と稱する老松を看る...
大町桂月 「小利根川の櫻」
...看(み)る看る肉が付いていくようであった...
モリス・ルヴェル Level, Maurice 田中早苗訳 「誰?」
...斯くの如き觀察點より總べての經籍を看るときは...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...極めて簡単明瞭(めいりょう)なるその配色はこれがためにかへつて看るものをして自由に時間と空気と光線の感覚を催さしむるの余地を与へたり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...寒月照り渡る庭に立ち出でて喬木の頂きより落葉の紛々として月光の中に閃き飛ぶさまを看るは悲壮の限りである...
永井荷風 「写況雑記」
...人生看るを得るは幾清明(いくせいめい)ぞ...
永井荷風 「十九の秋」
...乃ち白眼(はくがん)を以て此れを看る...
永井荷風 「新歸朝者日記 拾遺」
...玄文社合評会の為菊五郎の牡丹燈籠を帝国劇塲に看る...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...新冨座人形三ノ替合邦と酒屋を看る...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...日比谷公園の躑躅花を看る...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...連夜人形芝居を看る...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...市村座に徃き西川流踊さらひを看るつもりなりしが...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...およそ看る物同じといへども看る人の心異(ことな)ればその趣もまた同じからず...
永井荷風 「葡萄棚」
...忽ち看る一人の船頭悠然舷(ふなべり)に立出で橋上の行人を眺めやりつつ前をまくって放尿す...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...弟妹達の面倒を看る...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...……(牀前月光を看る...
牧野信一 「貧しき日録」
...わたくしはこれを符合と看るのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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