...そのおかげで十九世紀の初頭には物化学の目ざましい進歩が実現するようになったのでした...
石原純 「ラヴォアジエ」
...目ざましが午後十二時をうった...
海野十三 「今昔ばなし抱合兵団」
...幾多の波瀾を経た後格別目ざましい事も無しに現在ある通りの状態である...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
...二階の寝室で目ざましがチリチリ鳴り出した...
辻村伊助 「登山の朝」
...また近年目ざましい進歩をしたいわゆる航空術などもやはり応用物理学の一つと云って差支えはあるまい...
寺田寅彦 「物理学の応用について」
...其後「命の洗濯」「旅行日記」「目ざまし草」など追々爺さんから自著の冊子を送って来た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...それを楯にして目ざましい応戦をはじめた...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...華々しくもまた目ざましい装(いでたち)...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...久美子のうろたえようが目ざましいので...
久生十蘭 「肌色の月」
...其瀑布の邊り實に風景目ざましき勝景なる有と...
松浦武四郎 「他計甚※[#「麾」の「毛」に代えて「公の右上の欠けたもの」、第4水準2-94-57](竹島)雜誌」
...三円七十銭(目ざまし時計の価)の役目終り...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...或る人において目ざましい出世の綱を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...どうか精神は鈍重な肉体を生々と目ざましてほしい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...故尚順(しょうじゅん)男爵の目ざましい大蒐集(だいしゅうしゅう)を見せてもらって...
柳田国男 「海上の道」
...彼女らの変り方も目ざましい...
吉川英治 「押入れ随筆」
...なかにも目ざましいのは...
吉川英治 「神州天馬侠」
...彼方の岸辺にひめられている無数の幕(とばり)と、そして楯(たて)や防材を組んだ塁や、また、遠方此方(あちこち)の森や民家の陰にいたるまで、およそそれの見えぬ所はないほど赤い旗の翩翻(へんぽん)と植え並べてある盛観に、「あな、目ざまし」と、思わず眼をみはったのであった...
吉川英治 「源頼朝」
...――次!」と、呼ばわりながら、紺屋の干し場で、大勢に稽古をつけている姿は、なおさら、目ざましかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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