...二 盆踊りとあひる二度目に沓掛(くつかけ)へ来たのが八月十三日である...
寺田寅彦 「沓掛より」
...自分たちのもっている昔からの盆踊りというものの概念にかなりな修正を加えさせる...
寺田寅彦 「沓掛より」
...盆踊りのまだ行なわれている所があればそこにはどこかに奈良朝(ならちょう)以前の民族の血が若い人たちのからだに流れているような気がしてしかたがない...
寺田寅彦 「田園雑感」
...原始的な労働につながる盆踊りのような輪舞で...
中井正一 「美学入門」
...盆踊りの身ぶりで踊りながら町から原へと練り出します...
中里介山 「大菩薩峠」
...「えらい景気だな」「えらい景気でございます、けれども、上方(かみがた)のえいじゃないかはこれどころではございませんな」「左様、あれに比べると、まだこっちの方が穏かだな」「いったい、近頃は関東よりも、上方の方が人気が荒くなりました」「そうかも知れない、いったい、あのえいじゃないか騒ぎはどこから起ったものだ」「どこから起ったか存じませんが、神様のお札が、天から降って来たのが始まりだそうでござんすよ、それで忽(たちま)ちあんなことになってしまいました、盆踊りのように、時を定めて踊るんならようございますが、朝であろうが、昼であろうが、稼業(かぎょう)が忙しかろうが、忙しかるまいが、踊り出したが最後、気ちがいのようになってしまうのですから手がつけられません...
中里介山 「大菩薩峠」
...「盆踊りかね」「今はその季節ではありませんね」「念仏講かな」「そうでもないようです」「祇園囃子(ぎおんばやし)てやつかな」「そうでもありません」「鳴り物が入ってるな」「はい」「やあ...
中里介山 「大菩薩峠」
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野口雨情 「極楽とんぼ」
...お庭で盆踊りをやらかした」「それも聽いたよ」「その中に江戸川の煎餅(せんべい)屋の娘で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...すると、盆踊りの夜、この男から、寺の裏の杉林にひきこまれ、おさえつけられたのである...
火野葦平 「花と龍」
...盆の唄「死んだ奥様(おくさ)を櫓に乗せて」君をば何の乗せて来らん信州松本の浅間温泉に泊つた時丁度盆で盆踊りを見た所...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...とたんに盆踊りの太鼓が聞えだして...
北條民雄 「戯画」
...紀州湯浅町の良家の若い妻が盆踊りを見に往きて海岸に(しょうよう)するところを...
南方熊楠 「十二支考」
...盆踊りは年中踊り通すべきものにあらず...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...丹波(たんば)雪国積(つも)らぬさきにつれておでやれうす雪にという盆踊りの歌もあった...
柳田国男 「雪国の春」
...堀の方では盆踊りが始まっているらしい...
山本周五郎 「青べか日記」
...卦(け)を立ててみると……どうじゃ……その盆踊りの晩に...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...庭に盆踊りがあるとかで...
若杉鳥子 「独り旅」
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