...盆踊りなども、青年男女を浮世の風にあてるという意味で学校などというものより以上に人間の教育に必要な生きた教育機関であるかもしれないのである...
寺田寅彦 「沓掛より」
...田舎の農夫等が年中大人しく真面目に働いているのが、鎮守(ちんじゅ)の祭とか、虫送りとか、盆踊りとか、そういう機会に平生の箍(たが)をはずして、はしゃいだり怠け遊んだりした...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
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峠三吉 「原爆詩集」
...盆踊りの身ぶりで踊りながら町から原へと練り出します...
中里介山 「大菩薩峠」
...「えらい景気だな」「えらい景気でございます、けれども、上方(かみがた)のえいじゃないかはこれどころではございませんな」「左様、あれに比べると、まだこっちの方が穏かだな」「いったい、近頃は関東よりも、上方の方が人気が荒くなりました」「そうかも知れない、いったい、あのえいじゃないか騒ぎはどこから起ったものだ」「どこから起ったか存じませんが、神様のお札が、天から降って来たのが始まりだそうでござんすよ、それで忽(たちま)ちあんなことになってしまいました、盆踊りのように、時を定めて踊るんならようございますが、朝であろうが、昼であろうが、稼業(かぎょう)が忙しかろうが、忙しかるまいが、踊り出したが最後、気ちがいのようになってしまうのですから手がつけられません...
中里介山 「大菩薩峠」
...兵部の娘は盆踊りの手ぶりから...
中里介山 「大菩薩峠」
...村中の踊り手をすぐつての盆踊りもあるといふのに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...盆踊りに笛のないのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...作蔵今年(ことし)も十六日からの盆踊りで...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...盆の唄「死んだ奥様(おくさ)を櫓に乗せて」君をば何の乗せて来らん信州松本の浅間温泉に泊つた時丁度盆で盆踊りを見た所...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...盆踊りがこの近所にありそうじゃなし...
正宗白鳥 「軽井沢にて」
...珍しい盆踊りを見た...
正宗白鳥 「月を見ながら」
...その余興の一つは盆踊りであつた...
正宗白鳥 「月を見ながら」
...紀州湯浅町の良家の若い妻が盆踊りを見に往きて海岸に(しょうよう)するところを...
南方熊楠 「十二支考」
...無骨な動作で盆踊りの手附きをする...
三好十郎 「おりき」
...俺あ盆踊りの歌あうたったはは...
三好十郎 「樹氷」
...盆踊りなんずの古くさい踊りじゃねえや...
三好十郎 「樹氷」
...当代島で最後の盆踊りを見た...
山本周五郎 「青べか日記」
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