...電車が通り自動車が走りまわってあちこちに白っぽいビルデングが突立っている今になって...
上村松園 「京の夏景色」
...白っぽい地金のまま揺れているのが見える...
梅崎春生 「庭の眺め」
...おしろいでもぬったような白っぽい顔...
江戸川乱歩 「鉄人Q」
...白っぽいもやのようなものがたれさがっていました...
江戸川乱歩 「天空の魔人」
...白っぽいしまの絹地であった...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「恐怖の幻兵団員」
...オヤッと思って、見ると、白っぽい、光った小さなものがころころと転げて、室(へや)の隅の壁際で停り、電燈の灯を受け、ピカッと眼を射た...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「梟の眼」
...白っぽい縞(しま)の...
太宰治 「おしゃれ童子」
...私達は急に白っぽい不安に捉われ出したのだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...旅に疲れた君の眼に一ばんさきにうつるのは白っぽい欠点だ...
谷譲次 「踊る地平線」
...この眼ではっきり見たのだ――白っぽい巻きカーテンが...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...明治三十六年日蔭町で七円で買った白っぽい綿セルの背広(せびろ)で...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...睫毛が白っぽい感じに見えた...
豊島与志雄 「波多野邸」
...埃りの白っぽい隣の町で長いこと酌婦奉公をしていた...
牧逸馬 「舞馬」
...胸は白っぽい、ごくかるい絹のブラウスに蔽われているが、上着は厚い黒ずんだ布地で、大きな花の刺繍がいくつもついている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...女はやや白っぽい春の装いという略式だった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...それを白っぽい金襴の羽織などを着込んでわけもわからない処へ行ってけらけら笑ったりしやうといふのはあんまり失敬だと おれは考へた...
宮沢賢治 「あけがた」
...白っぽい石の外廊下の支柱が並んでいて...
夢野久作 「白菊」
...その水の底に白っぽい道の表面がはっきりと見えた...
和辻哲郎 「夢」
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