...疑わしいッて聴かないんだもの...
岩野泡鳴 「耽溺」
...私共が考えてもこれはと思う様な疑わしい事実は何もないのでした...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...それ以来疑わしい行動がないのですから...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...東洋の遠くの地域を旅する旅行者がデーモンが取り付く疑わしい例を話すが...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...人生のいちばん価値の少ない時期において疑わしい自由を享受しようがためにその最大部分を金もうけのためについやすことは...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...「飲め飲め」いいなさるほどなおのこと疑わしいになって来て...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...それによってすぐに殷代のものであることが帰結せられるかどうかは疑わしいし...
津田左右吉 「日本に於ける支那学の使命」
...ソフィストによれば最も疑わしいものであったから...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...命題としては実は大いに疑わしいものであることが屡々だ...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...今の世にこんな事のできるものがいるかどうだかはなはだ疑わしい...
夏目漱石 「文鳥」
...これぞと言って疑わしい者もありません...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...これほど厳重に仮名を遣い分けることが出来るかどうか非常に疑わしいと言わなければなりません...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...なぐって人に理解させたり心の中の疑わしい命題を払拭したりしようとする企てを...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...他はどうも疑わしいものが多い...
柳田国男 「故郷七十年」
...どこまで実行されていたかは疑わしい...
山本周五郎 「山彦乙女」
...そんなに妾が疑わしいのなら...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...この伊勢守に御指南するほどな力があるや否や疑わしいゆえ...
吉川英治 「剣の四君子」
...「他に疑わしい点がないとしても...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「青蠅」
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