...然(しか)もこの不幸や遂に現世の不幸たるに留まる...
石川啄木 「閑天地」
...蜻蛉(とんぼ)も留まるまい...
泉鏡花 「婦系図」
...仙台に留まることは三月ばかりに過ぎなかった...
高浜虚子 「子規居士と余」
...畳屋の塚本が台を据ゑてせつせと畳を刺してゐるのが眼に留まると...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...一と足違ひで裏口の方へ曲つて行つたのが眼に留まると...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...諸子の惱中に留まるは恐らく譯文にして原文にあらざらん...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...電車は留まる間もなく...
豊島与志雄 「少年の死」
...はや故郷に留まる心はなく早く都へ上りたいと憧れている...
中里介山 「法然行伝」
...見入る觀想の眼に留まるであらう...
波多野精一 「時と永遠」
...それでこちらのお方は……」「ここに留まるということです...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...近隣に留まるのは安全でも賢明でもないが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...いまや留まる必要がなくなった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...陣中にやごとなき君の在(いま)しけるが常にわれらに勧めて今暫らくここに留まるべし急ぎて故郷に帰ることかはとまたわりなくものたまふにあいなく袖をも払ひかねてとかくに快(こころよ)からぬ日を過ごしぬ...
正岡子規 「従軍紀事」
...同じパンでも種類によって三十一時間体中に留まるものもあれば黒麺麭(くろぱん)のように十四時間で体外へ出るものもある...
村井弦斎 「食道楽」
...ただ僕の推測に留まるのだからこれも案じるより産むが安く...
村井弦斎 「食道楽」
...肚のあたりでしっとりと留まるのだった...
横光利一 「旅愁」
...あくまで留まる容子は見えません...
吉川英治 「三国志」
...殉教の覚悟を以て全部日本に留まることを決議した...
和辻哲郎 「鎖国」
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