...ちょっと立ち留まるだけにして...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...今迄氣が附かなかつたが袖口の少し切れてゐるのが目に留まる...
高濱虚子 「俳諧師」
...歌舞伎座の方から橋を渡って河岸(かし)通りを此方へ歩いて来る雪子の日傘(ひがさ)が眼に留まると...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そして私にしろ妻にしろもはや踏み留まることはできず...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...去るものは去り留まるものは留まりて...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...二人の足は申し合せたごとくぴたりと留まる...
夏目漱石 「虞美人草」
...留まるべき人はベッドに入ることになって居たのです...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...留まるはただいづこも同じ現在のみとなる...
波多野精一 「時と永遠」
...他者は依然自然的實在性の段階に留まる...
波多野精一 「時と永遠」
...シカシ人足(ひとあし)の留まるは衣裳附(いしょうづけ)よりは寧(むし)ろその態度で...
二葉亭四迷 「浮雲」
...(十字架の前に立ち留まる...
ホフマンスタアル Hugo von Hofmannsthal 森鴎外訳 「痴人と死と」
...私には留まる権利がありませんし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...「固有の人間の活動が原本的語根の内容として留まるのである**...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...馬この橋上を進むこと一間余にして留まる時...
南方熊楠 「十二支考」
...なんとか思って足が留まる...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...やっと三カ月間そこに留まることが出来たのである...
和辻哲郎 「鎖国」
...この新しい港に留まるつもりではなかった...
和辻哲郎 「鎖国」
...留まることなく流れ行く形を追った...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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