...今迄此處の講堂に出入した幾千と數の知れぬうら若い求學者の心よりする畏敬の情が...
石川啄木 「葬列」
...大人の意見に従うがよい」子供の頃感じていた幸太郎への畏れが...
梅崎春生 「狂い凧」
...誓の狩にかような惡い事があらわれたのを畏れつつしまないで...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...ぼんやり畏敬(いけい)していた...
太宰治 「東京八景」
...孜々として倦まれざる態度は畏敬に値する」といって...
知里真志保 「アイヌ語学」
...わが手の威力打たん時汝を救ふものなけむ』しか宣んすれば牛王の目あるヘーレー畏怖に滿ち...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...畏敬の色を浮かべたのは生徒等ばかりではない...
中島敦 「南島譚」
...弔問客は心から畏怖(いふ)した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...これは/\畏れながら王様をはじめ女王様と王子様へ申しあげます...
牧野信一 「船の中の鼠」
...畏縮といふよりは些(いさゝ)か辟易の體(てい)で逡巡(うぢうぢ)してゐる...
三島霜川 「解剖室」
...子ながらも畏敬(いけい)の心の湧(わ)く女御(にょご)の所へこの娘をやることは恥ずかしい...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...史上の人物に対して敬畏崇拝の念を生ずる如きは田口君に於ては蓋しなき所也...
山路愛山 「明治文学史」
...オジイと呼ばれて矢張り畏敬されているという...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...何とも畏(おそ)れ多い次第でござりますが...
吉川英治 「江戸三国志」
...あまりに畏れ多いと...
吉川英治 「三国志」
...下に畏(かしこ)め」「いいや...
吉川英治 「私本太平記」
...すべてに衆人の畏敬がふくまれていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...広縁の一方へ畏(かしこ)まった...
吉川英治 「源頼朝」
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