...神を知らないものが神と人との関係などに対して意見を申し出るのは出過ぎたことだといわれるかも知れない...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...二ツには娑婆に債権者でもあれば今の内に申し出て...
海野十三 「十年後のラジオ界」
...あまりのとっぴな申し出に...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...愛想よく父に挨拶をして、ことさら体のぐあいまで尋ねながら、父の返事を待たずに彼は、一時間の後には、これっきりモスクワへ立ってしまうから、馬をよこすように使いをやって欲しいと、一気に申し出た...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...与力同心の面々は駒井能登守にこのことを申し出でて恐縮すると...
中里介山 「大菩薩峠」
...切なる希望を申し出でたからであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...花子の申し出に快く賛成して...
中村地平 「悪夢」
...小林に暇をもらうように申し出て...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...ビュルゲルの申し出も...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...一人の処女(をとめ)が申し出た...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...勿論これも申し出が彼女にとつて厭であつたり...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...自分が御者に換らうと申し出たり...
牧野信一 「ゾイラス」
...呂布はよろこんで袁術から申し出た密盟(みつめい)に応じた...
吉川英治 「三国志」
...……」と、柳斎は、平身低頭して、「具足師ずれの手前などが、申し出るのは、ちと、差出がましいかとも存じましたが、ちょうど明朝はおいとまいたして、摂津ノ住吉へ立ち帰る身...
吉川英治 「私本太平記」
...自分から降参を申し出ては...
吉川英治 「新書太閤記」
...お訴え申し上げたお尋ね者の黒旋風(こくせんぷう)は、大酒を食らわせたうえ、寝所へ引き入れ、一室に仕かけておいた床板落しの陥(おと)し穴へぶち落しておきましたゆえ、どうぞ、官のお手にてお召捕りをねがいまする」と、申し出た...
吉川英治 「新・水滸伝」
...私がなくてもよいうるさいほどの用事を彼女に申し出るとアダは一つ一つそれを諳記して窓から暗のなかに投棄ててしまうのであった...
吉行エイスケ 「孟買挿話」
...御令嬢にお目にかかりたいと申し出でました...
若杉鳥子 「職業の苦痛」
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