...もっともそれだけに生甲斐を感じると言うのなら...
梅崎春生 「凡人凡語」
...その話が又、今日は布引(ぬのびき)方面へ行って来たとか、六甲山方面とか、越木(こしき)岩方面とか、有馬温泉方面、箕面(みのお)方面、とか云う風な各地の水害視察談で、時には写真を現像して持って来たりして、彼独特の奇警な観察や感想などを交えながら説明するのであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...渺々としてはてしなき海上さして高きより、颶風はげしく吹きおろし、銀浪怒濤かりたてて、漂ふ舟の甲板を襲ひて之を涵す如、トロイア軍は大音をあげて壘壁おどり越し、 385中に戰車を驅り入れて兩刄の槍を繰り出し、短兵急に敵艦の船首に近く戰へば、アカイア勢は黒船の船上高く攀ぢ上り、甲板上に、水戰のために備へて青銅を先につけたる長き矛とりて奮ひて戰へり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...この「出定後語」が出來ましたのが延享元年甲子の年で...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...甲賀流の寸分すきのないいでたちの忍びの者にしては...
中里介山 「大菩薩峠」
...この年甲斐もないお角さんというあばずれが...
中里介山 「大菩薩峠」
...甲野さんは黙って肘を立てている...
夏目漱石 「虞美人草」
...装甲自動車とタンクの区別がつかなかつたり...
新美南吉 「耳」
...二日や三日は甲府行を日延べも出来るでしょうから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そして彼女のはなはだしい道楽――彼女が生甲斐(いきがい)あるものとして...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...急にひろびろした甲板で...
久生十蘭 「だいこん」
...甲斐も向き直った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「父が云っていることの意味を教えていただけませんか」「話しましょう」と甲斐は頷いた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...」甲谷は悠々と笑いながら出ていく山口の後を見ていると...
横光利一 「上海」
...甲板の上ではそれぞれ乗客たちが後を見せて散って行くときであった...
横光利一 「旅愁」
...「ここへ陣したのは、甲軍であろうか、越後勢か?」彼女自身は、この一軒家に、ただ独り取残されたことを、さして悲しむふうもなければ、寂しむ面(おもて)も見えなかった...
吉川英治 「上杉謙信」
...黒田甲斐守長政の姿であった...
吉川英治 「剣の四君子」
...越後や甲州へまで密使を送ったり――また信長の領土を中心として...
吉川英治 「新書太閤記」
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