...エレーナ 何か用向きがあるんでしょう...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...そこで私の出て來た用向きというのは...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...それはそうと、申し上げたいのはこんなことじゃなかったっけ!……お望みとなら肝腎かなめのところを申し上げますが、じつは私はこれでもう三週間ちかくも、この町をうろつきっているんでして、それがどうやら、その用向き、つまり轉任の件ですな、それをわざわざどっちつかずに引っぱっているような工合なんですよ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...吉原へ用向きというのはほかではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...その用向きを遠慮して...
中里介山 「大菩薩峠」
...ご用向きもうかがわずにお逢わせすることが出来ないと申しあげているのです...
久生十蘭 「だいこん」
...用向きの繁劇(はんげき)なるがために...
福沢諭吉 「教育の事」
...どういう用向きで二人の子をひきつれて外出したかが記事の中に語られていないのは遺憾である...
宮本百合子 「石を投ぐるもの」
...金や本や衣類の用向きの形はとらないから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...筆者は長い道中の間に用向きをハタと忘れているのに気が付いた...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...用向きの返事は一つもしないまま...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...私の用向きを聞かなくってもいいんですか」「おまえみたいな婦人に...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...おおかた察しがつくであろう」「……と、すると、あの織田信長様のいらせられる?」「まず、用向きは、その辺と思え...
吉川英治 「黒田如水」
...何か君側の用向きを承ると...
吉川英治 「新書太閤記」
...すぐ彼がこれへ使者に来た用向きも...
吉川英治 「新書太閤記」
...用向きを訊きおいてくれ」「では...
吉川英治 「平の将門」
...鎌倉へのご用は」「私事(わたくしごと)の用向きではありません...
吉川英治 「源頼朝」
...そのお通には自分の用向きではなく――先頃...
吉川英治 「宮本武蔵」
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