...晩(おそ)かれ早かれ生みの親を離れて行くべき身の上も考えた...
有島武郎 「クララの出家」
...第四階級なる生みの親に対して反駁(はんばく)の勢いを示すであろうから...
有島武郎 「片信」
...いかなる意味においても人類のよりけだかい種族の生みの親ではない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...姓名も今では生みの親がつけてくれた名より用ひ馴れた方が自分にも人にも通りが好いし...
竹久夢二 「砂がき」
...生みの親より育ての親...
太宰治 「冬の花火」
...それまで彼は歴々(れっき)とした生みの親のある...
徳田秋声 「あらくれ」
...滅多に泊ったことのない生みの親達の家へ来て二三日たつと...
徳田秋声 「あらくれ」
...生みの親を尋ねることはやめてしまいましょうか――」とお松から言われた与八は...
中里介山 「大菩薩峠」
...世間でも生みの親より育ての親と言うだろうじゃねえか...
中里介山 「大菩薩峠」
...今その豊太閤の生みの親であり...
中里介山 「大菩薩峠」
...乙松は生みの親の手許に帰って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...生みの親たちと一しよに住むことになつた分去(わかさ)れの村は...
堀辰雄 「ふるさとびと」
...生みの親は家柄だったと聞くし...
正岡容 「寄席」
...生みの親、親身の兄弟なんてものに、どこかこころが引ッかかっていると見える――おれは、弁公を、合壁(がっぺき)に頼んで置いて、のこのこ江戸まで引ッ返したのさ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...オヤは生みの親、または郷党の長者にも用いられぬことはないが、それにはまたそれぞれの語がすでにできていて、このウヤから直接に受ける感じは、むしろ祖先などの祖という語に近かったらしい...
柳田国男 「海上の道」
...かつ子は生みの親でさえ...
山本周五郎 「季節のない街」
...生みの親は播州(ばんしゅう)龍野(たつの)から御当領の愛知(あいち)朝日村(あさひむら)に移り住んでおりまする木下七郎兵衛家利(いえとし)が娘で...
吉川英治 「新書太閤記」
...生みの親の顔すら知らない孤児(みなしご)です...
吉川英治 「宮本武蔵」
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