...非常時には更に輪をかけて甚だしくなるよ...
海野十三 「空襲葬送曲」
...これも甚だしく根気を要し...
大下宇陀児 「乱歩分析」
...甚だしく非科学的になって了う場合が少なくない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...その全体のタッチから云って甚だしく映画的効果をさえ挙げていることを注意しなくてはならぬ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...文学的でないが故に通用領域が甚だしく制限されているのを忘れてはならぬ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...私はこの書物によって唯物論的に甚だしく啓発されたことを...
戸坂潤 「読書法」
...日本人と会談することなどは甚だしく警戒する...
豊島与志雄 「上海の渋面」
...図書館員の俸給が甚だしく低いこと...
中井正一 「組織としての図書館へ」
...日本の芝居における俳優の科白(せりふ)の西洋の演劇に比して甚だしく緩漫(かんまん)冗長なるに驚きぬ...
永井荷風 「江戸芸術論」
...未だ甚だしく體力の衰へざりし程は一度に五合にのぼらざれば胸の爽かなるを覺えず...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...今俺の感情は甚だしく乱調になつて居るのだ...
平出修 「公判」
...こんなように貧富の差が甚だしくなって...
三好十郎 「樹氷」
...しかし拿破崙(ナポレオン)の名聞心(みょうもんしん)が甚だしく常人に超越している為めに...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...今は甚だしく不精確になっているばかりである...
柳田国男 「海上の道」
...記録の分布が甚だしく上流に偏し...
柳田国男 「海上の道」
...甚だしくなると眼までも閉じて...
夢野久作 「鼻の表現」
...昨日(きのふ)から余程(よほど)神経衰弱が甚だしくなつて居るので...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...中年の婦人たちが甚だしく勇敢であった...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
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