...甘える様(やう)の姿態(しな)をして健の卓(つくゑ)に倚掛(よりかか)つた...
石川啄木 「足跡」
...』と梅ちやんが甘える...
石川啄木 「鳥影」
...」また甘えるように...
泉鏡花 「婦系図」
...その好意に甘えることになった...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...お互(たがい)のためですもの」アンは、機嫌をなおして、甘えるように、仏の腕にすがりついた...
海野十三 「英本土上陸戦の前夜」
...甘える様に云って...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...幽(かす)かに甘える気持ちもあったのではないかと思われる...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...尼御台さまに甘えるやうに...
太宰治 「右大臣実朝」
...無邪気にはしゃいで甘える事も出来ず...
太宰治 「十二月八日」
...愛想が尽きたか! 未練はないか!甘えるなかれ...
種田山頭火 「其中日記」
...※友情に甘えるな...
種田山頭火 「其中日記」
...このうえ甘えることはそれを涜すことなのだ...
豊島与志雄 「反抗」
...そして甘えるような調子で云った...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...神に甘える神を愛し...
永井隆 「この子を残して」
...それは息子(むすこ)としてまだ悲しみに甘えることも出来たのだ...
原民喜 「死のなかの風景」
...――いくらか甘えるやうな調子で云つた...
牧野信一 「疳の虫」
...甘える姿態(しな)をして...
吉川英治 「江戸三国志」
...甘えるでもなかったが...
吉川英治 「私本太平記」
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