...良人は言い甲斐なくも温(ぬく)め鳥(どり)の如くに押し蹙(すく)められるという奇劇も珍しからぬ...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...」Brooks はこの幼い珍客を...
薄田泣菫 「茶話」
...彼女は珍らしもの好きの子供が...
徳田秋声 「仮装人物」
...この種のブック・レヴューは決して珍しくはない...
戸坂潤 「読書法」
...なお珍書の存している事を語り...
永井荷風 「梅雨晴」
...米友も辞退しないで、よばれていると、ゆっくりと食事をしながら、青嵐は米友に向って、「君、君のいるあの胆吹の開墾地だがなあ、あそこの王様は女だという話じゃないか、女にしてはなかなか野心家だねえ」「ああ、女だよ、お銀様といって、甲州第一番の金持の娘が大将で、もくろんでいる仕事なんだ」「そうか、珍しい人だ、拙者も一度、その女主人様に会っておきたいものだと思っている」「駄目だよ」「どうして」「なかなか気むずかし屋でなあ、みんなが腫物(はれもの)にさわるようにしている……だが、おいらなんざあ、怖くもなんともねえや、おいらが見たんじゃあ、只の女の人だよ」米友は、御飯を食いながら、こう答えて、昂然として何か多少の得意気な色を浮ばせました...
中里介山 「大菩薩峠」
...陛下は珍しく声をたててお笑いになった...
中谷宇吉郎 「雪今昔物語」
...音楽家としては珍しきまでに幸福であった...
野村胡堂 「楽聖物語」
...珍らしく隙(ひま)でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...徳山が珍しく奢って呉れた...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...母と子の感情といふものを近頃ほど沁々と味はつたことは珍らしかつた...
牧野信一 「茜蜻蛉」
...臭椿を「くそつばき」としたもんだから今ここに端なくも「珍説クソツバキ」の珍題を生ずるを余儀なくされた...
牧野富太郎 「植物記」
...珍しいでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あの珍重される「古薩摩」は決して過去に在るだけではない...
柳宗悦 「苗代川の黒物」
...薄曇(うすぐも)る日はどんみりと霜(しも)をれて乙州(おとくに)鉢(はち)いひ習(なら)ふ声の出かぬる珍碩(ちんせき)染めてうき木綿袷(もめんあわせ)のねずみ色里東(りとう)撰(よ)りあまされて寒き明(あけ)ぼの探志(たんし)この一聯(いちれん)の前の二句は...
柳田国男 「木綿以前の事」
...お珍らしいものばかり...
夢野久作 「鼻の表現」
...繻珍(しゅちん)の帯...
吉川英治 「新書太閤記」
...たといそのような執拗さが当時の女(否(いな)総じて当時の貴族)に珍しいものであったにしても...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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