...小児(こども)の玩弄物(おもちゃ)も乗って...
泉鏡花 「婦系図」
...お浜ッ児(こ)に何にも玩弄物(おもちゃ)が買えねえな...
泉鏡花 「海異記」
...玩弄物も着物も要らないから...
泉鏡花 「海異記」
...ああ余も余の事業を見ること小児の玩弄物を見るがごとくなりし...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...「今のお若い婦人方は大抵男子の玩弄物(おもちや)になつて満足してゐるんだから困る...
薄田泣菫 「茶話」
...従て詩人の玩弄物となるの弊なきに非ず...
高木敏雄 「比較神話学」
...しまいには唯道阿弥一人がみんなの玩弄物(がんろうぶつ)になって...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...連句はその末流の廃頽期(はいたいき)に当たって当時のプチブルジョア的有閑階級の玩弄物(がんろうぶつ)となったために...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...一種の玩弄物となるの危険がある...
豊島与志雄 「異邦人の意欲」
...子供の玩弄物に売り出されたものです...
豊島与志雄 「崖下の池」
...是レ迄我ガ邦人ノ全ク之ヲ玩弄物トシ...
※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]上漁史 「好古小言」
...彼ら権勢者の玩弄物(おもちゃ)にすぎなかった...
蜷川新 「天皇」
...自分らの玩弄物(がんろうぶつ)なる「妾(めかけ)」にしてしまうんだ...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...苦楽喜憂恰も男子手中の玩弄物と言うも可なり...
福沢諭吉 「新女大学」
...固(もと)より玩弄物(なぐさみもの)にする気で飼ったのでないから...
二葉亭四迷 「平凡」
...昨年のクリスマスにも機械の破損せし懐中時計を子供の玩弄物(おもちや)に致すやうにと贈り遣りしことあるものなるに...
アルツウル・シユニツツレル Arthur Schnitzler 森林太郎訳 「アンドレアス・タアマイエルが遺書」
...しかも単に考古的好事家の玩弄物でなく...
矢内原忠雄 「読書と著書」
...これを玩弄物(もてあそびもの)にして...
与謝野晶子 「産屋物語」
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