...玉蜀黍(とうもろこし)の畑を見わたし...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...玉蜀黍(とうもろこし)や燕麦(えんばく)のみのっている山々や...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...今は玉蜀黍と馬鈴薯(ばれいしょ)の畠がほんのわずか残っているだけだ...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...両側からお化(ば)けのように葉をたれている玉蜀黍(とうもろこし)や高粱(こうりゃん)をかきわけて行かねばならなかった...
海野十三 「骸骨館」
...自分は玉蜀黍しか食べなかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...畑にはもう刈残された玉蜀黍(とうもろこし)や黍(きび)に...
徳田秋声 「あらくれ」
...屋根裏には一ぱい玉蜀黍をつり...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...玉蜀黍(とうもろこし)の毛を束(つか)ねて結ったようなる島田を大童(おおわらわ)に振り乱し...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...そんなら買はうといつたら婆さんは路傍の民家の淺い井戸で余の砂だらけの手拭を洗つて其玉蜀黍を括つてくれた...
長塚節 「鉛筆日抄」
...海ぞいの黍畑(きびばたけ)に何の願いぞも固き葉の颯々(さっさつ)と吹き荒れて二十五の女は真実命を切りたき思いなり真実死にたき思いなり伸びあがり伸び上りたる玉蜀黍(とうもろこし)は儚(はか)なや実が一ツああこんな感傷を手紙の中にいれる事は止めましょう...
林芙美子 「新版 放浪記」
...玉蜀黍(たうもろこし)や胡瓜や大角豆などをいろいろな形にして集めたりして...
正宗白鳥 「月を見ながら」
...器械の上の方からどんどん乾いた玉蜀黍(たうもろこし)をはふり込みました...
宮沢賢治 「耕耘部の時計」
...遠く散在する粟畑玉蜀黍畑の上...
三好達治 「測量船」
...コルンスタッチ即ち玉蜀黍(とうもろこし)の粉を小匙二杯水で溶いてそれへ加えて鍋をお湯の中へ入れてドロドロになるまで湯煎(ゆせん)にします...
村井弦斎 「食道楽」
...オートミルよりも少し早く出来ます」大原「八日目は」お登和「ポークエンドビーンスといってサザキの湯煮(ゆで)たのと塩豚とへ蜂蜜を加えて蒸焼にしたのですがこれはちょいと素人(しろうと)に面倒です」大原「九日目は」お登和「コーンミルと申して玉蜀黍(とうもろこし)のマッシです」大原「十日目は」お登和「十日目は日本風の朝食で...
村井弦斎 「食道楽」
...非道(ひど)い奴になると玉蜀黍(とうもろこし)の喰い殻に油を浸(した)した奴を...
夢野久作 「爆弾太平記」
...両側に藤豆と玉蜀黍(たうもろこし)とが人の丈よりも高く立つ細道...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...漢人は其の土地に高粱、大豆、黍、粟、蕎麦、玉蜀黍、小麻子、瓜、緑豆、小豆の類を作り、また近年は朝鮮人を小作として米を作つてゐると云ふ事であるが、すべて諸川の流域にあるので、汽車の中の私達の視野には全く其れらしい沃野を認められなかつた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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