...どこかの案山子(かかし)が玉蜀黍(とうもろこし)の畑から逃げだしてきたのかとまちがえるかもしれない...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...玉蜀黍(とうもろこし)の大きな畠(はたけ)には...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...淋しく枯れ渡った一叢(ひとむら)の黄金色の玉蜀黍(とうもろこし)...
有島武郎 「フランセスの顔」
...この日は兵隊語で「馬の何とか」――この「何とか」は分っているが、英語にせよ日本語にせよ、書いたり印刷したり話したりしない方がいいと思う――と称する大型ソーセージの薄い輪切二、三片とその添物のザワクラウト、ベーコンと豆、玉蜀黍、それにバタをゴテリと叩きつけたパン一片――パンは「たった一片でいいのかい...
石川欣一 「比島投降記」
...何よりも(も)ぎ立ての玉蜀黍を食ふのが一番好物だといつてゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...萩の餅やら団子やら新里芋やら玉蜀黍(とうもろこし)やら梨やらを供えた...
田山花袋 「田舎教師」
...全身びしょ濡れ泥だらけで向う岸の玉蜀黍の中に立って...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...段落(だんお)ちの畑には土が見えぬ程玉蜀黍が茂り...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...玉蜀黍(とうもろこし)の畑に見えなくなった了うた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...彼等(かれら)は玉蜀黍(たうもろこし)の葉(は)がざわ/\と妙(めう)に心(こゝろ)を騷(さわ)がせて...
長塚節 「土」
...畑の畔(くろ)の玉蜀黍の葉の間からそっとのぞいて見ると...
久生十蘭 「生霊」
...それとともに五袋の米と三袋の玉蜀黍……つまり糧食の全部が筏の上から消え...
久生十蘭 「ノア」
...玉蜀黍を撒(ま)いている一人の少女のまわりに...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幻滅」
...器械(きかい)の上の方からどんどん乾(かわ)いた玉蜀黍(とうもろこし)をほうり込(こ)みました...
宮沢賢治 「耕耘部の時計」
...玉蜀黍(とうもろこし)脱穀(だっこく))と赤シャツは手帳に書きました...
宮沢賢治 「耕耘部の時計」
...コクレン玉蜀黍には数多(あまた)の地方名のあることは...
柳田國男 「食料名彙」
...暗やみ飛脚玉蜀黍(とうもろこし)の焦げるにおい...
吉川英治 「江戸三国志」
...玉蜀黍(たうもろこし)畑によく見えるこゝへと独りで合点した...
若松賤子 「黄金機会」
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