...一隅に玉蜀黍(たうもろこし)の莢(さや)敷きたるを指し示し...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...我国では玉蜀黍(とうもろこし)の粉を...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...貴方は頻(しき)りと玉蜀黍を召(め)し食(あが)つていらつしやるやうですが...
薄田泣菫 「茶話」
...附け焼きにした玉蜀黍をうまそうに噛(かじ)っている...
徳田秋声 「足迹」
...段落(だんお)ちの畑には土が見えぬ程玉蜀黍が茂り...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...家の後(うしろ)の玉蜀黍(とうもろこし)の畠に吹き渡る風の響(ひびき)が夜なぞは折々(おりおり)雨かと誤(あやま)たれた...
永井荷風 「すみだ川」
...玉蜀黍をゆする風の音につれて道端に鳴く蟲の音が俄に耳立つて來るので...
永井荷風 「羊羹」
...去年(きよねん)はそんでも其處(そこ)らへ玉蜀黍位(たうもろこしぐれえ)作(つく)れたつけが...
長塚節 「土」
...「家畜に食わす玉蜀黍(とうもろこし)の粉をくれたのだ」と言う人もあるが...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...髪は玉蜀黍(とうもろこし)の毛のような女――...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一ツ二ツ三ツ四ツ玉蜀黍の粒々は...
林芙美子 「新版 放浪記」
...玉蜀黍(とうもろこし)の粉でつくったように黄色がかって来ました...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...器械の上の方からどんどん乾いた玉蜀黍(たうもろこし)をはふり込みました...
宮沢賢治 「耕耘部の時計」
...それは最初鍋で大匙一杯のバターを溶かしてコルンスタッチ即ち玉蜀黍(もろこし)の粉一杯をいためてその中へ壜詰(びんづめ)の赤茄子ソースと牛か鳥のスープを加えて塩と唐辛の粉を混ぜたものです...
村井弦斎 「食道楽」
...麥や玉蜀黍をすり割つたものをコザネと謂つて居る(旅と傳説六卷八號)...
柳田國男 「食料名彙」
...玉蜀黍(とうもろこし)を主食にしている...
柳田國男 「食料名彙」
...玉蜀黍と云ふ順位で...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...髪は白髪(しらが)になりきらず玉蜀黍(とうもろこし)の毛のようだし...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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