...ぶっきらぼうな物言いをする老いた猟師はわたしにこういう話をした...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...僕にそういう物言いはよして貰いたいね...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...残らず始末を致して参りましたはずでございますが、もしや、一品二品、取残しがございましても、あんな際の時でございますから、ごかんべんが願いたいので……ともかくも、石巻の田代屋というのをたずねてお越しになって、駒井の殿様のお着きをお待ち下さいませ」態度のいけ図々しいのに反して、その取りしきりぶりと、物言いとは、行届ききったもののようですから、白雲がいよいよ手がつけられない気持がしました...
中里介山 「大菩薩峠」
...この旅の者の物言いぶりがあまり際立ったので...
中里介山 「大菩薩峠」
...あんまり自分の物言いぶりが過ぎたと感じ...
中里介山 「大菩薩峠」
...小声で物言いをつけてみた...
野村胡堂 「胡堂百話」
...穏やかなうちに品のある物言いも...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この女の底意地の悪い物言いや...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...物腰の上品さも物言いの聡明さも...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...物言いの柔らかさ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平常(ふだん)から物言いや表情の大袈裟(げさ)な女ですが...
野村胡堂 「呪の金剛石」
...八の女毎度馴々(なれなれ)しく物言い懸ける...
南方熊楠 「十二支考」
...その中に惘(あき)れた物言いにたいする茫然の気味までたたえて見せ...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...小楊枝(こようじ)の先でつつくような(原文イタリア語)ややこしい物言いをしたりするのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...座頭イタコの物言いや山家人の酔態...
柳田国男 「雪国の春」
...そうして少しは他国者の物言いを笑っているらしくもあり...
柳田国男 「雪国の春」
...朱(あか)くしめった唇は物言いたげに痙攣(ひきつ)った...
山本周五郎 「お美津簪」
...別人のようにガラリと変った今の伝法(でんぽう)な物言いぶりはどうしたものか...
吉川英治 「江戸三国志」
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