...親譲りの物見高い癖から黄鶺鴒のしやれた姿が眼に入ると...
薄田泣菫 「独楽園」
...往来際(おうらいぎわ)には直様(すぐさま)物見高い見物人が寄り集った...
永井荷風 「深川の唄」
...ただでさえ物見高い嫁入騒ぎ...
中里介山 「大菩薩峠」
...物見高い江戸ッ子の神経をピリピリさしたのも無理のないことです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...物見高い江戸中の噂の焦點(せうてん)になつたことは言ふ迄もありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...物見高い江戸つ子が人垣を造つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...さすがは物見高い江戸っ子...
野村胡堂 「礫心中」
...物見高い民衆が大勢戸口に集まり私の部屋の窓をじっと見上げているような気がした...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...たいへん物見高いということをよく知っていました...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...物見高い召使いたちの間を抜け...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...鈴本亭の前に麗々と「池田亀太郎出演」の看板の掲げられるやいなや物見高い都雀はソレ行けヤレ行け早くも開場早々にして...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...物見高い群衆が刻々に謂集(あつま)ってきて...
松本泰 「日蔭の街」
...物見高い群衆の兵中に...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「墓地へゆく道」
...物見高い心持ばかりです...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...物見高い群集に案内役の我々大閉口...
山本笑月 「明治世相百話」
...物見高い東京ッ子はこの噂で持切り...
山本笑月 「明治世相百話」
...物見高い近所合壁(がっぺき)やまわりの見物は実に感心する...
吉川英治 「新書太閤記」
...どした』物見高い浜の群衆が...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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