...物好きなその人たちは早くも新聞の記事を見て問題となっている女が自分に違いないと目星をつけているのではあるまいかと葉子は何事につけても愚痴っぽくひけ目になる自分を見いだした...
有島武郎 「或る女」
...物好きにも事を欠いて...
有島武郎 「かんかん虫」
...物好きなお嬢様の道楽だと云ふのであつた...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...又何の物好きから...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...お湯嫌(きら)ひ8・19(夕)最近希臘(ギリシヤ)の各地方を巡遊して帰つて来た京都大学の浜田青陵氏は(幾ら古い物好きな浜田氏だつて...
薄田泣菫 「茶話」
...」根岸氏は物好きの眼を光らせた...
薄田泣菫 「茶話」
...それを物好きだの...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...己(わ)が物好きから舞台面の大切(たいせつ)な情味を散々に打壊(ぶちこわ)して居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...さりとはあまり物好きな...
中里介山 「大菩薩峠」
...わざわざ宝蔵を開いて見せる物好きな三太夫もござるまいとあきらめています」「それもそうだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...法外の果物好きなので...
額田六福 「解説 趣味を通じての先生」
...お土左を? 物好きだねえ」「つまらねえ事をいふな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...物好きな江戸っ子の耳に伝わりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...物好きだね」*その晩...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...物好きさうに顏を出して眺めてをります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...人一倍物好きな八五郎の注意を捉(とら)へたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...龍子の物好きを訝かった...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...いちいち物好きな伺い立てをしに行くのはよせ」やや不機嫌にたしなめた...
吉川英治 「私本太平記」
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