例文・使い方一覧でみる「物売り」の意味
スポンサーリンク...「ビイル！」物売りはさすがに驚いたように保吉の顔へ目を注（そそ）いだ... 
芥川龍之介 「十円札」
...物売りの声と参詣人の下駄の足音だけが風の音にまじって幽（かす）かに聞える...
太宰治 「黄村先生言行録」
...いろいろの物売りが来ていた...
寺田寅彦 「旅日記から（明治四十二年）」
...この異風な物売りはあるいは明治以後の産物であったかもしれない...
寺田寅彦 「物売りの声」
...今のうちにこれらの滅び行く物売りの声を音譜にとるなり蓄音機のレコードにとるなりなんらかの方法で記録し保存しておいて百年後の民俗学者や好事家（こうずか）に聞かせてやるのは...
寺田寅彦 「物売りの声」
...「可愛そうな虐待児童がいたらすぐに警察に知らせて下さい」とか「十四歳以下の子供に物売りをさせてはいけません」などというビラを配りながら...
戸坂潤 「社会時評」
...土産物売りの女は自分の座へ戻りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...もっと身近な角力（すもう）の呼び出しや物売りの唄にも民族の旋法が宿る...
信時潔 「歌詞とその曲」
...町の目抜き通りの上町下町をとおして、両側に、物売りが並ぶ...
矢田津世子 「凍雲」
...物売りとしては怜悧（れいり）であったかも知れぬが...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...小間物売りのオセキ婆さんを呼んで留守番をさせて...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...物売りの籠に盛られたマンゴや白蘭花（パーレーホー）が...
横光利一 「上海」
...野には物売り市（いち）が立つなど...
吉川英治 「私本太平記」
...おまえは漬物売りの唐牛児だね...
吉川英治 「新・水滸伝」
...船頭や物売りの中にだって...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...店舗（てんぽ）を持っている主人も若いし、騎馬で歩いている役人も、編笠を抑えて大股に過ぐる侍も、労働者も、工匠（こうしょう）も、物売りも、歩卒も部将も、すべてが若かった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...河原を物売りして歩いていたんで」「いやいや...
吉川英治 「宮本武蔵」
...下甲板の新嘉坡（シンガポール）へ行く印度の行商人相手の物売りが上陸してしまうと汽笛が垂直に空から落下傘となって人々のうえに舞いおりる...
吉行エイスケ 「孟買挿話」
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