...大隈は物々しい警官の群と一木たちの姿を見とがめて馬車を停めた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...駒井はこの窓外の物々しい風景を興味を以てながめました...
中里介山 「大菩薩峠」
...「ファッショ」「ファッショ」「ファッショ」「ファッショ」はて物々しいと見ていると...
中里介山 「大菩薩峠」
...物々しいものであった...
夏目漱石 「明暗」
...物々しいと言おうか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「何が判つたんで? 親分」「高力家の物々しい樣子が變だと思つたら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「何が判ったんで? 親分」「高力家の物々しい様子が変だと思ったら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...しゃらくな先生のことだから道中合羽に三度笠などという物々しいことにはならない...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...物々しい苦顔を示した...
牧野信一 「南風譜」
...あの物々しい鼻息とか...
牧野信一 「陽に酔つた風景」
...狼よりも物々しいグレート・デンが居るぢやないか...
牧野信一 「武者窓日記」
...物々しい柵と二人の士を認めて...
三好十郎 「斬られの仙太」
...ほかの華族や富豪を訪問する時のような物々しい圧迫感を毛頭受けなかった処に感心して...
夢野久作 「お茶の湯満腹談」
...その物々しい武者どもを乗せて...
吉川英治 「三国志」
...物々しい夜景を目に...
吉川英治 「私本太平記」
...その物々しい顔を見まわしながら...
吉川英治 「新書太閤記」
...いやもっと、物々しいのは、町会所の柵門(さくもん)で、刺叉(さすまた)やら鳶口(とびぐち)のごとき物まで並べたて、火事櫓(やぐら)には、人間が登って、四方へ小手をかざしているふうなのだ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...そして岩壁は多くうす赤い物々しい色をして聳えてゐます...
若山牧水 「樹木とその葉」
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