...食中毒で、今朝から片腹痛い...
...「片腹痛いほど笑う」(とても笑う)...
...隨分片腹痛い場合がある...
石川啄木 「文藝中毒」
...人生のための文学などとは片腹痛い心地がして堪えられなかった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...おれに張り合ってみようというのでさえ片腹痛いのに...
中里介山 「大菩薩峠」
...あれで巴里歸りだなどゝ片腹痛いといふ樣なことが幾分職人肌のべらんめえ口調が交りつゝ語られた...
長塚節 「記憶のまゝ」
...この増上慢が片腹痛いと思ひながらも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...片腹痛い言(こと)まで云ッてやがて下女が持込む岡持の蓋(ふた)を取ッて見るよりまた意地の汚い言(こと)をいう...
二葉亭四迷 「浮雲」
...野暮臭くつて片腹痛い――の...
牧野信一 「小川の流れ」
...民主国家文化国家もとんだ片腹痛い...
正岡容 「山の手歳事記」
...また片目にまでされて高名らしく吹聴(ふいちょう)とは片腹痛いと笑うたので...
南方熊楠 「十二支考」
...さぞ片腹痛いことでしょうね...
三好十郎 「恐怖の季節」
...局(つぼね)などと言われる狭い短い板の間の戸口に寄って薫の坐(ざ)しているのを片腹痛いことに思う小宰相であったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ひょっといただく人が違っていたりしては片腹痛いではございませんか」と姫君は言い...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...獨逸語で sittliche Entrstung といふと、頗る片腹痛い...
森林太郎 「當流比較言語學」
...T「片腹痛い返り討ちだ!」と両方が...
山中貞雄 「武蔵旅日記」
...人並みな広言は片腹痛い...
吉川英治 「剣難女難」
...ただ人に片腹痛い気持を起させるだけですよ」「嘘だとお思いなさるのか」「たれも真にうける者はないでしょう...
吉川英治 「三国志」
...総帥面も片腹痛い」孟獲の悪口と反抗心は相変らず熾烈だった...
吉川英治 「三国志」
...片腹痛いと思うのである...
吉川英治 「新書太閤記」
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