...智惠子は考へ深い眼を足の爪先に落して...
石川啄木 「鳥影」
...この満場爪(つめ)も立たない聴衆の前で椿岳は厳乎(しかつべ)らしくピヤノの椅子(いす)に腰を掛け...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...達也が鷹に爪をたてられて怪我をいたしました時...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「美人鷹匠」
...しかるに古代の地層から掘り出された化石を調べると、嘴に歯の生えた鳥、翼に爪のある鳥、後足で立って歩く蜥蜴(とかげ)、空中を飛ぶ蜥蜴など、あたかも鳥類の特徴と蜥蜴類の特徴とを七分三分とか四分六分とかに合せたごとき性質のものがいくらもあり、両方の性質を五分五分に兼ね備えた種類に至っては、全く鳥類と蜥蜴類との中間に位するから、鳥類と蜥蜴類との間の境界は全くないといわねばならぬ...
丘浅次郎 「境界なき差別」
...爪先だけでそっととよ子の方へ歩み寄って行った...
「草藪」
...爪をきり顔を剃る...
種田山頭火 「松山日記」
...いま立て直そうとする自分の爪先を...
中里介山 「大菩薩峠」
...良心は人類の神經にするどい有毒の爪をたてた...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...狂ったように爪(つめ)で土をひっかいた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...愛(あい)ちやんは爪先(つまさき)で立上(たちあが)り...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...彼女の足の爪先は...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...師の爪(つめ)じるしは一か所もつける必要のないのを見て...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...大将は爪弾(つまはじ)きがされて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...琴の爪音(つまおと)も琵琶(びわ)の撥音(ばちおと)も人よりはすぐれていて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...嫉妬がしっかりと9065爪を打ち込んで放さぬものだ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...のしかかる暴力へ可憐な爪をたてて拒んだが...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...この長者の爪に燈(ひ)をともすような強慾ぶりを憎んで...
吉川英治 「親鸞」
...野爪合戦ひとむらのけやき林がある...
吉川英治 「平の将門」
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