...それは「姨(をば)捨てん湯婆(たんぽ)に燗(かん)せ星月夜」と「黒塚(くろづか)や局女(つぼねをんな)のわく火鉢」との二句である...
芥川龍之介 「点心」
...熱燗(あつかん)で二三杯きめ出すと...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...それでもって拭い拭い熱燗(あつかん)のお酒を呑みつづけるのでした...
太宰治 「兄たち」
...あれはうちの灯・冴えかえる夜の酒も貰うてもどる・つまづいて徳利はこわさない枯草樹明君に・燗は焚火でふたりの夜・雪ふる其中一人として火を燃やす・雪ふるポストへ出したくない手紙仕事すまして雪をかぶつて山の家まで晴れて雪ふる里に入る・雪がつみさうな藪椿の三つ四つ一人にして(マヽ)の音澄む・のどがつまつてひとり風ふく・ふるよりつむは杉の葉の雪雪のふるかなあんまりしづかに・雪...
種田山頭火 「其中日記」
...お燗番をしながら...
豊島与志雄 「渡舟場」
...」「お燗はつけるしお酌はできるし...
永井荷風 「雪解」
...「只熱燗(あつかん)に漬物でも添へてもらへれや結構だ...
長與善郎 「青銅の基督」
......
野口雨情 「極楽とんぼ」
...お燗番の勝造が眼を白黒させているではないか――三吉はまだ戻らぬか」「もう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「お燗番の卯八さんが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お料理やお燗の世話をして居るお咲の頭の上へ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大井様に当てつけがましいと存じまして」「お燗番(かんばん)は?」「お勝手に任せましたが」お染の答は何んの淀みもなく...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...」「マアお待ちやお燗酒(かんざけ)だけしようわい...
正岡子規 「初夢」
...一合のそれを天鉄で二合に割ったうえ燗(かん)をしてもらうのだが...
山本周五郎 「青べか物語」
...お燗がいいようよ」九「おしのさんが泊るなんてうれしいじゃないの」と菊太郎が云った...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...燗鍋の中へ入れた...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...うるさいの結構」源次郎は燗徳利(かんどくり)を持った...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...またいつもの素謡(うたい)でも」「あるか」「ございます」「じゃあ少し燗(つ)けてくれ...
吉川英治 「鬼」
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