...燃えるような嫉妬(しっと)で一ぱいであった...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...燃える樣な新しい煉瓦の色の...
石川啄木 「菊池君」
...その耳まで裂けるといふ梳櫛の然もそれが燃えるやうな朱塗であつた...
泉鏡花 「遺稿」
...この燃える思を冷(ひや)やかに...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...嫉妬(しっと)に燃える一匹の鬼にしたのだ...
江戸川乱歩 「鬼」
...赤々と燃える竈の前に...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...平戸の花の遅咲きの分がぱっと燃えるように芝生の青に照り映えていた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...これは何の溜息でござるか!・湯がわいてくる朝日をいれる・枯木よりそうて燃えるあたゝかさ・あたゝかく枯枝をひろうてあるく・ゆふべの枯枝をひろへばみそつちよ夕風の枯草のうごくは犬だつた・更けて荷馬車の...
種田山頭火 「其中日記」
...ゆらゆら燃える松明を持って歩き廻った...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...燃えるやうな肩衣を着けた燕女(つばめ)の...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...燃えるような雁来紅(はげいとう)があるので...
久生十蘭 「キャラコさん」
...燃えるような接吻(せっぷん)――そういうもので今日の会見ははじまるだろうと期待していたのだ...
平林初之輔 「秘密」
...燃える焔(ほのお)の白い煙に変るあたりに眼をやった...
本庄陸男 「石狩川」
...燃えるように柘榴の花の咲いている下の墓石のところまでたどり着いた...
正岡容 「小説 圓朝」
...當時修學慾に燃える青少年の憧憬の的となり...
正宗白鳥 「學校の今昔」
...火のように燃えるのだった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...空が焦げる、海が燃える...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...未来に燃える様な希望を持つ人らしい面持(おももち)が多いのであつた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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