...然るべく諸君で名前を付けていただきたい」そこで同座の人々はそれぞれ首をひねって適切と思う名称を挙げた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...然るべく双方を取り持って...
谷崎潤一郎 「細雪」
...然るべくお支払いをいたさせますが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「熊」
...それに然るべく繪を添へればよいと思つて居た...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...これもやはりナターリヤ・ヴァシーリエヴナが家のなかで然るべく采配をふるっていたからである...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...まず天守台の提灯から御詮議あって然るべく存じ申す」神尾主膳は...
中里介山 「大菩薩峠」
...然し御希望によって当地で然るべくとりはからって上げるからとの事であった...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...何卒今暫く御滞留遊ばされ候儀然るべくと恐れながら奉り存じ候...
服部之総 「新撰組」
...然るべく取はからへと仰せの有りけるまゝ...
樋口一葉 「花ごもり」
...さだめしさだめし其地には遊しかけの御用事も御座候はん夫れ等を然るべく御取まとめ...
樋口一葉 「ゆく雲」
...然るべく」といった...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...馬車の前部は然るべく修繕され...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...然るべく処分をしてもらうからそう思え」「そんな威(おど)しに乗るもんか」「帰れ」と去定が云った...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...こんどの事は然るべく始末をする...
山本周五郎 「菊千代抄」
...然るべく処置を致します...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...然るべく処置されたものと...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...――京都へでも攻め上って、然るべく、中枢の政権でも取ったうえなら知らない事だがと、説をなす者もある...
吉川英治 「源頼朝」
...然るべく妻帯もし...
吉川英治 「宮本武蔵」
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