...陰陽思想において、最高存在である「無極」に向かって修行を続ける...
...この武術は「無極」の境地に達することが目的とされている...
...「無極大光明心経」という経典があります...
...魏晉南北朝時代に、道家思想家によって「黄帝内経素問」に注釈がつけられ、「無極」に関する内容が加わり広まった...
...この小説の主人公は、死後に「無極」に辿り着くという体験をする...
...無極の平和の帯紐(たいちゅう)をもって一致せしむることを信ずるなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...かれ無極をもって時となし...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...殆んど無極の精神に冥化するものあるが如し...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...子子孫孫引無極也以下は直接に其の言葉の解釋をするのではなくて...
内藤湖南 「爾雅の新研究」
...「ああ南無極楽世界」といって涙を落したという...
中里介山 「法然行伝」
...澹然無極(たんぜんむきょく)とでもいうのがこの老人の理想なのであろう...
中島敦 「弟子」
...二六時中繰り返す真理は永劫(えいごう)無極の響きを伝えて剣打つ音を嘲り...
夏目漱石 「幻影の盾」
...その時持出されて江戸へ運ばれた無極印の慶長小判も...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私の最も親しくなったのは羽仁であったが、私と同時にあるいは前後して、ハイデルベルクにいて知り合った人々には、大内兵衛、北吉、糸井靖之(氏はついにハイデルベルクで亡くなった)、石原謙、久留間鮫造、小尾範治、鈴木宗忠、阿部次郎、成瀬無極、天野貞祐、九鬼周造、藤田敬三、黒正厳、大峡秀栄、等々、の諸氏がある...
三木清 「読書遍歴」
...成瀬無極さんを呼ばうと井川さんは言ひ...
室生犀星 「京洛日記」
...己は一歩も無極に近づいてはいぬ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...無限や無極や永遠やをわが物にしようというのだから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...大妻籠(おおつまご)無極(むきょく)の太刀風(たちかぜ)一信州美濃の山境...
吉川英治 「剣難女難」
...無極刀!」その鋭さに...
吉川英治 「剣難女難」
...「聞けど笑って、そのことに、お答えのあった例(ため)しがござらぬ」「フーム……では何ぞ風貌のうちに、目立つような特徴でもなかったでござろうか」「そう問われて見ますと、真っ白い右の眉毛の上に、星のような一点の黒子(ほくろ)――と、も一つ、お若い時の太刀傷か、耳の後ろに微かな痣(あざ)があったと心得まする」「ヤッ、耳の後ろに痣が? オオ! 新九郎殿、それこそ拙者が七ヵ年の間、尋ねに尋ねてお行方を求めていた富田五郎左衛門先生! すなわち、富田三家を生み残された当流のご開祖じゃ」「ええ、ではあのご老体が? ――」「まぎれもなきこの自斎の恩師、そも拙者がお授けうけた伝巻に依って、無極刀、太極刀の二秘法は会得いたしたが、清明心極の疑惑になやみ、何とぞそのご解受(かいじゅ)をうけんものと、尋ねあぐみながら今もってついに巡り会えぬ心極の秘法」「では自斎先生が永(なが)の年求められていたのは、清明心極の疑義でござりましたか」「いかにも、それを授けられた其許こそ武運に恵まれたご果報者じゃ...
吉川英治 「剣難女難」
...自斎が七年の熱欲もここに達し、富田三秘の剣、無極、太極、心極はこれで彼の手にも完全した...
吉川英治 「剣難女難」
...細川和氏らの造営奉行臨川寺の無極禅師...
吉川英治 「私本太平記」
...無極一 右七剣神文之上口伝授受之事月 日越前宇坂之庄浄教寺村富田入道勢源門流後学 鐘巻自斎佐々木小次郎殿とあって...
吉川英治 「宮本武蔵」
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