...彼は無批判なまま、そのグループに入ることを決めた...
...無批判に信じるのではなく、自分で確かめた方がいい...
...その本は無批判に読んではいけない...
...彼女は無批判に彼の言葉を信じた...
...無批判なまま愛国心を持つのは危険だ...
...何らかの一般的な法則や公式やを仮定してそれを或る国民の生活にあてはめるというような方法をとるべきでないということ(古典の記載を無批判に承認しながら...
津田左右吉 「日本歴史の研究に於ける科学的態度」
...多くの技術哲学は殆んど無批判なのである...
戸坂潤 「技術と科学との概念」
...後の社会の無批判な歴史資料ともなろうというわけである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...之は要するにブルジョア的技術哲学の無批判な集大成以外の何物をも齎さないだろう...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...之はブルジョア哲学の或るものを経済学の基礎問題に無批判にアップライすることに過ぎない...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...今日では往々無批判な通行券を有ち勝ちだ...
戸坂潤 「戦争ジャーナリスト論」
...現在のアクチュアリティーに向って古典を無批判的に適用することの罪である...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...芸術上の無批判が相対的態度に過ぎないことは...
豊島与志雄 「性格批判の問題」
...無批判ということを絶対的に解釈すれば...
豊島与志雄 「性格批判の問題」
...つまり、東京の女は、自分の洋装が、何うすれば板につくか、十分に研究しているが、大阪の女はあても、洋服きたら、と、人真似をするのが、文化、非文化の相違で、そして、大阪の女が東京の女を見ると、妙なつくりをして、やな、阿呆らしい、と思って家へ戻ると一寸、真似をしてみるのが、批判、無批判、自覚のちがいである...
直木三十五 「大阪を歩く」
...この時代の恋愛は、ただ無闇な、盲目的な情熱にうかされるのであって、無批判的で、相手を選択する余裕がない...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...恋愛は、本質的にかかるものではあるが、特にこの思春期に於ける恋愛は、情熱的で、無批判である...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...思想的混乱――アメリカニズムとボルセヴィズムの無批判な吸収――のさ中にあって...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...無批判的でなく批判的に心的働きを無視し得る對象――即ち一切の心的働きを離れても存すると見得べき所のものを突止めようとする努力を生じた...
増田惟茂 「知的作用と感情と」
...無批判の憧憬讃美(しょうけいさんび)を事としていた単純極(きわ)まる子供の眼にまさる喜びを持つことを悟って来た...
水上滝太郎 「大人の眼と子供の眼」
...無判断無批判にならされた人民を破滅的な戦争に追いこんで行ったいきさつは...
宮本百合子 「新しい抵抗について」
...封建的な主従関係をある点では全く無批判にそれなりのいきさつで描き出している...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第二巻)」
...その者は生活の感覚化と文学的感覚表徴とを一致させねばやまない無批判者にちがいない...
横光利一 「新感覚論」
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