...本質を逸したる抽象は無意義である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...4求道者としての生活にとつて社會の子としての生活は無意義なるか...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...そういう無意義な重荷を打ち壊す...
池谷信三郎 「橋」
...夫婦関係が無意義であると言いながら家庭の事情を緩和すべき或る努力をし...
石川啄木 「性急な思想」
...俗人原(そくじんばら)がわけも分らず喜ぶ無意義の形式を以つて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...そういう無意義の語が用いられ...
津田左右吉 「日本精神について」
...要するに此の意味にての国民性を言ふは殆(ほとん)ど無意義なり...
綱島梁川 「国民性と文学」
...其文字は全く無意義の空文字となるのである...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其餘りの無意義なるに驚き...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...おおよそそれは無意義なのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...ことごとく無意義にある...
夏目漱石 「虞美人草」
...その影と妻君とは同じように無意義に道也の眼に映じた...
夏目漱石 「野分」
...人生は無意義なり...
二葉亭四迷 「平凡」
...存在の無意義さによって解消しつつある厚生省が...
宮本百合子 「石を投ぐるもの」
...彼はもう日頃の武門のたしなみも一切無意義なものにしていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...従ってその消費せられるところはほとんど無意義に終わることなく...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...かかる幼稚な原典批評の提案はもはや全然無意義に化しているのであるが...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...すなわち世間的価値の無意義を観じて永遠の価値の追求に身を投ずることを...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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