...誠に完全な「無意義」である...
石川啄木 「雲は天才である」
...正しく書いて残して置くのも無意義なことではないと思い立ったのである...
太宰治 「惜別」
...私はその死を無意義にしてはならないのでした...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...空想に空想ばかりを積みかさねて無意義に生きて来た自分を見た...
田山録弥 「心の階段」
...要するに此の意味にての国民性を言ふは殆(ほとん)ど無意義なり...
綱島梁川 「国民性と文学」
...無意義ではあるまい...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...風が吹いて桶屋が喜ぶという一場の戯談(じょうだん)もあながち無意義な事ではない...
寺田寅彦 「方則について」
...返書の冷淡無意義なるを見よ...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...全然無意義でないと云ふ事だけは認めても好い...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...いたずらにしても無意義なものではありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...無意義のものだと考えた...
夏目漱石 「それから」
...自殺の無意義さを真底から知つてゐる者はゐないか...
北條民雄 「井の中の正月の感想」
...私はこの男ランの名を無意義に了らしめぬように議員諸君に懇願してやまない...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...無意義ではあるまいかと疑うようになった...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...無意義なことではない...
吉川英治 「折々の記」
...彼はもう日頃の武門のたしなみも一切無意義なものにしていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...従ってその消費せられるところはほとんど無意義に終わることなく...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...しかしそれが正しいことは直ちに自分の労作を無意義にするものでない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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