...職人の為る事を見てゐた様であつた...
石川啄木 「天鵞絨」
...男の為ることは馬鹿々々しい程無邪気に女には見えます...
伊藤野枝 「新らしき婦人の男性観」
...為たい事はどし/\構はず為るさ...
伊藤野枝 「惑ひ」
...是を以てコデと為ることを得る...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...吾は汝の妻に為る可き女に非ず...
高木敏雄 「比較神話学」
...其身又囚人と為る...
太宰治 「右大臣実朝」
...商売を為るとか言つて...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...後には誰も相手に為る者が無くなつて了つた...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...何う為る事も出来ぬので...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...既に已(すで)に邪気の消蝕する所と為るか...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...井上伯が嘗て官吏と為るの外には潰ぶしの利かぬ男なりと評せしほどの自然的吏人にして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...遂に常道を失するやうに為る...
二葉亭四迷 「未亡人と人道問題」
...俺は何を為る気力もなくなつて……」倉市「お医者は未だ俺達に気づかぬやうだね...
牧野信一 「ベツコウ蜂」
...梧桐(ごどう)一葉(いちよう)落(おつ)の意を詠じなば和歌にても秋季と為るべし...
正岡子規 「俳諧大要」
...その苦を免れ身を変じて蛇(へびとかげ)と為るも...
南方熊楠 「十二支考」
...〈狙(ひんそ)を以て雌と為る〉と雌雄を異種に見立てたのだ...
南方熊楠 「十二支考」
...久しくしてすなわちまた化して燕と為る〉)...
南方熊楠 「十二支考」
...相伝う鶏はもと朱氏の翁化してこれと為ると〉...
南方熊楠 「十二支考」
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