...火消しの梯子乗りの格好で...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...鳶の者と言へば、火消しのことで、いまで言へば消防だ、なるほど道理だ、と勢ひ附いて、その教へられた横丁の店に飛び込みました...
太宰治 「津軽」
...火消したちはそれは火消しの法にそむくと言って反駁(はんばく)したのである...
太宰治 「ロマネスク」
...この時局の火消し勢に加勢を求むる悲鳴絶叫だとしか聞けないからであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...早く火消しの手が廻つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...火消し道具がありまさあ」自分への称賛を船長が笑った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...その上に火消しまで出張って...
三好十郎 「斬られの仙太」
...その上に火消しまで出張って...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...火消しの者や逃げだす人...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...けれども火消しの若い者たちは馴れているとみえ...
山本周五郎 「さぶ」
...あの火消し人足三人を叩っ殺してやる」「穏やかでねえことをぬかすな」火を焚いてある土間から立って...
山本周五郎 「さぶ」
...「に組」の火消しだったという...
山本周五郎 「さぶ」
...どこもかしこも火点けと火消しの立廻りだ...
横光利一 「旅愁」
...いずれも各国から集って来ている火消しか火点けかにちがいない客たちだったが...
横光利一 「旅愁」
...常備の駈付け火消しを...
吉川英治 「大岡越前」
...寝食をわすれてやっている江戸火消しの創立や...
吉川英治 「大岡越前」
...火消し壺へ入れたりして...
吉川英治 「新書太閤記」
...その火消し役も、なみな者では、却って火を大きくしてしまうか、収拾のつかない結果にしてしまう惧(おそ)れがある...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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